11月より始まったレイン代表芦川とハッカズーク代表鈴木の対談インタビュー。
先週に引き続き、第二弾「ハッカズークは、なぜレインを選んだのか?」をお届けいたします。
第一弾:なぜ経営統合に至ったのか ※11/6公開
第二弾:ハッカズークは、なぜレインを選んだのか? ※本日公開
第三弾:レインは、なぜハッカズークを選んだのか?
第四弾:ホールディングス化で目指すこと
芦川さん率いるレインに惹かれる
ー 前回の第一弾では、お互いの出会いや経営統合に至るまでの過程についてお聞きしました。
ここでは、鈴木さん側の話を聞かせてください。鈴木さんは経営者とのネットワークも広いかと思いますが、なぜ芦川さんに声をかけたのですか?
鈴木:
前回お伝えしたところと少し重なりますが、他社の経営者が事業を手放す姿を見ていると、同じ経営者としての寂しさを感じることもありました。今回の経営統合の話を進めるにあたり、
「経営者としてやりたい事は何か?事業の売買なのか?」を結構考えました。
M&Aなどはあくまで手段であって、当たり前ですがその先に描く世界観やこれから作る事業の方が重要です。芦川さんとの対話でも、芦川さんはどのような世界観を描いているのか?どのような事業がしたいのか?どんなことを大切にしているのか?といったような、経営者としての価値観のすり合わせに一番時間を割きました。その時間を通じて、芦川さんと私の考えや価値観が一致したこともあり、同じ経営者として改めて「対等」なパートナーとしてやっていこうという考えが固まったと思います。
また、ハッカズークとレインにとって、今を「第1.5創業期」と呼んでいて、これからアクセルを踏んでいくためには、経営陣を強化させる必要があると考えています。その際に、色んなタイプの経営者が集まることで生まれるシナジーがあると思っていて、例えば、私は経営においてWHYの訴求を得意としていますが、芦川さんはHOWに強い。互いに異なる強みを持った経営者なので補填し合えるなと思いましたし、芦川さん率いるレインと一緒にやりたいと思いました。
ポジショントークに聞こえたでしょうが、芦川さんにも「これだけ考えていることが同じなんだから、絶対ハッカズークと一緒になったほうが楽しいよ!」と何度も伝えていました(笑)
ミッションの実現に必要な事業戦略の先にあったレイン
ー HRの中でもなぜRPO領域を生業にしている会社に興味をもったのか。そしてその中でなぜレインをパートナーに選んだのか。その決断に至った背景を教えてもらえますか?
鈴木:
ハッカズークは「変化するライフスタイルに、人と組織が適応するためのサービスを提供する」
というミッションを掲げています。ハッカズーク側の課題として、中長期的な人事戦略・方針や思想の中にアルムナイが組み込まれている会社もあれば、人事の「本流」とアルムナイの距離があり、アルムナイに関する取り組みが未だ「出島」状態である会社も多いと感じていました。
アルムナイ・リレーションシップ構築を考えるにしても、アルムナイ・ネットワーク活用の戦略を立てるにしても、日々のオペレーションを実行するにも、他の人事施策との強い連携が必要となります。その中でも、入り口と出口をつなぐという意味で、採用に強い会社との連携が有効だと考えていました。ただし、それはただ再雇用を強化するという意味ではありません。
その中でもRPOは採用領域で一番泥臭く、地味と思われがちな事業なんですよね。コンサルティング要素もあるものの、オペレーション要素が強いからでしょうね。自分自身が前職でRPOに携わっていたからこそ、オペレーションの重要さをとても強く理解しているので、RPOサービスを提供する会社との相性は良いと感じました。また、RPOは採用における企業が抱える課題や傾向をとてもよく把握することができる立場なので、RPO事業とアルムナイ事業の相性は良いと考えました。
そして最後に、なぜレインなのか。RPO業界は参入障壁がそこまで高くない事業であるが故に、本当に多くのプレイヤーが存在しています。そのためサービスの質や得意領域、そしてそれを支える社員のバックグラウンドや特性などはそれぞれの企業ごとにさまざまです。その中でもレインは、サポート品質にこだわりクライアントファーストの姿勢を持っていて、それはハッカズークと同様だと感じました。また、これからのHR業界やその中での人事の役割について、考えている世界観が同じだったこともよかったです。
サービスが異なる2社が生み出すシナジー
ー レインと組むことでハッカズークはどんなシナジーを期待しますか?
鈴木:
アルムナイリレーションシップは人事や採用部門の中で完結していると捉えられがちですが、
そうではないです。部門側ではアルムナイがクライアントになったり発注先になることもありますし、業務委託など異なる雇用での関わりがあったり、アルムナイネットワークづくりの取り組み自体がコーポレートブランディングに繋がったりと広範囲で影響があります。
そうなった時に、部門に入り込んで多様な関係者と仕事をしているレインと協力することで、営業活動もクライアントの支援活動もより良いものになると思いました。
芦川:
採用支援で入っているため日頃のクライアントとの接点数は多いですね。HRの困りごとの一次相談窓口として話を受けることがありますので、その時に解決策としてアルムナイコミュニティ活用についての話ができます。
鈴木:
まさにそうで、具体的なHOWの話になった時はレインの方が強いので、逆にハッカズークを上手く活用してほしいと思っています。
ー エンジニア採用に強みを持つレインを選んだのは、何か特別な理由がありましたか?
鈴木:
「エンジニア × 採用」という掛け算が、これから加速するスキルベースの考え方にとてもよく
フィットすると感じたからです。
米国ではジョブベースからスキルベースへのシフトに合わせて「Skills Intelligence」という領域が
急速に成長しています。今までは一人に対して一つのジョブを当てるのが一般的でしたが、これがジョブ型の流れに合わせて一つの仕事に対して一人の人を当てる形に変化しました。業務の高度化やスキルのライフサイクルの短縮化に合わせ、これがスキルベースへと変化していて、一人が持つ複数のスキルに複数の異なるジョブを当てるようになってきています。
企業の事業戦略を実行するために必要なスキルや経験を持つ人材の採用や育成が重要なことは言うまでもありませんが、どこでも人手不足に陥っているこの時代において、それを人単位だけで考えていても人員が充足することはありません。人よりも細かい単位で、スキルベースで
「Buy(採用)・Build(育成)・Borrow(業務委託等)」して “調達” をする必要があります。
そうなると、必要な「人」ではなく、より詳細の「スキル」を理解できる専門性の高い人材が必要になってきます。人事が担当する部門についての専門性理解を高めるか、それぞれの職種の専門性を持つ人材が採用や育成など人事の両方の役割を担うようになると考えています。
人事がエンジニアに関する専門性理解を高めたり、芦川さんのようにエンジニアから人事へジョブ
チェンジする人が増えれば、エンジニアの特性をよく理解した上での人材の「Buy(採用)・Build(育成)・Borrow(業務委託等)」が可能となり、企業全体の競争力向上、ひいては労働市場全体の生産性向上にも繋がると思います。このようなスキルベースの考え方は、スキルや経験の可視化が他の職種よりも進んでいるエンジニア領域で先行事例が多く、今後もこのスキルベースへのシフトはエンジニアがリードしていくと思います。
また、人事のさまざまな業務の中では、採用は職種最適が進んでいると考えています。例えば、採用のデータベースやスキルアセスメントツールには職種特化のものが多く、これもスキルや経験の可視化が進んでいることが理由でしょう。
芦川さんを始め、エンジニア採用の経験が豊富な人事出身者が多数在籍するレインと協力することで、日本の採用やこれからの人事に大きな変化をもたらしていきたいですし、エンジニアや元エンジニアの方で、人事や採用に携わっている方、携わりたい方は、是非レインでのキャリアについて話を聞いてほしいですね。
ー ハッカズークが目指すWHYの浸透をレインの得意とするHOWと共に世の中に届けることで、日本の採用の在り方にも大きなインパクトをもたらすことができそうですね!鈴木さん、お話ありがとうございました。次回はレイン代表芦川に聞く、「レインは、なぜハッカズークを選んだのか?」をお届けします。お楽しみに!
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