こんにちは、レインエコノミックグラフ研究所の山口です。
LinkedInを採用ツールとして使用したことがある人事担当者の方は多いと思います。
LinkedInには主にスカウト送信機能、求人掲載機能、広告掲載機能、マーケティングツールの4つの機能が存在し、データを用いた戦略的な採用を行うことができます。
しかし、LinkedInを用いて効果的な「採用ブランディング」を行うことができる事実は、あまり知られていないのではないでしょうか?
本記事では、LinkedInを用いた採用ブランディングのノウハウを紹介したいと思います。
目次
①採用ブランディングとは?
②採用ブランディングのための体制作り
③LinkedInの活用方法
①採用ブランディングとは?
採用ブランディングとは、採用において自社をブランド化する手法のことです。
具体的には、自社に必要な候補者の方から自発的に「入社したい」と思ってもらうために、企業の理念・ビジョン・社風を発信し続けることです。
採用ブランディングの利点は3つあります。
・採用コストの削減につながる
・社風とのミスマッチが減る
・母集団形成が容易になる
逆に、難点は下記の3つになります。
・採用工数が増加する
・人事部だけでは実施できず、他部署との連携が必要になる
・成果を定量的に計測しづらい
採用ブランディングにおいてLinkedInを活用すべき理由は、3つあります。
1つ目は、あらゆる業種の社員がメンバーとして利用しているため、記事が拡散されやすいことです。
LinkedInは、他のSNSと違い、プロフェッショナルによる登録が大半を占めているため、採用ブランディングを行うプラットフォームとして最適です。
また、LinkedInを日常的に活用しているメンバーはビジネス情報を常に求めており、また共有も積極的に行います。
従って、採用ブランディングを行うのであれば、LinkedInの使用が不可欠となってきます。
2つ目は、国内外の人材へアピール可能なことです。
当たり前ですが、LinkedInのメンバーには国境がないため、国内外の人材に対して採用ブランディングを行なっていくことができます。
必要に応じ、国内の採用を強化したい場合は日本語で、海外の採用を強化したい場合は英語で投稿を行うことで、効果的なブランディングが可能です。
LinkedInの大きな利点は、国内で既に働いている外国人メンバーが多い点となりますが、国内に住んでいる外国人だけではなく、海外にいるが日本における就職に興味を持つ外国人へのアピールもまた可能です。
3つ目は、採用が困難なデジタル人材へのリーチが可能なことです。
LinkedInは先鋭的なIT企業なので、利用しているメンバーもまた必然的に先鋭的な方が多いです。
実際に、LinkedInのユーザーの中で一番多く割合を占めている業種がITとなっています。
従って、通常採用が難しいとされるエンジニアなどにも、積極的に採用ブランディングを行なっていくことができます。
更に、LinkedInを採用ブランディングで使用する最大のメリットは、採用が特に困難なAI人材などの最先端なスキルを有しているプロフェッショナルへもリーチが可能となることです。
以上の点から、採用ブランディングを行うのであれば、LinkedInの使用は必須であることが分かったと思います。
②採用ブランディングのための体制作り
「採用ブランディング」は、人事部による採用とマーケティング部による「ブランディング」の両方の役割を果たすため、通常は人事部だけで行うことが困難となります。
採用ブランディングを取り入れている企業を元に、一般的な体制を下記にまとめます。
【運営体制】
・社内関係者の確認
・採用ブランディングチームの編成
・責任者の決定
【採用ブランディング戦略の立案】
・採用ターゲットの決定
・配信コンテンツの方向性を決定
・3C分析
・KPIの設定(企業ページのフォロワー数、記事閲覧数など)
【運営実務】
・企業ページ更新の頻度を決定
・記事投稿の頻度を決定
・広報チェックが必要な記事と必要ない記事の整理
・広報チェックプロセスを確認
・取材対応する場合、インタビュアーとインタビュイーの決定
③LinkedInの活用方法
最後に、LinkedInを活用した具体的な採用ブランディングの手法について説明したいと思います。
LinkedInには、無料で使用できる「カンパニーページ」と、企業が安易に情報発信をすることができる有料の「キャリアページ」と呼ばれる機能が存在します。
記事の配信に関しては、「カンパニーページ」「キャリアページ」どちらでも行うことが可能です。
掲載するにあたってオススメのコンテンツは、下記の8つです。
必要に応じて日本語・英語両方で配信してください。
1. 経営メンバーからのメッセージ
企業の理念・ビジョン・方向性などについて言及し、どういった社会貢献をしていくのかといったメッセージを掲載します。
2. 企業文化
職場の雰囲気・福利厚生・環境・社員の様子など、社内情報を発信します。
特に、どういった人が働いているのかを可視化したコンテンツが人気となりやすいです。
3. CSR活動
社会貢献活動の内容を発信し、社会の中での会社の存在意義を伝えていくことで多くのメンバーの心を掴むことができます。
4. 社員インタビュー
様々なポジションのメンバーの生声を発信していくことで、より業務や環境について理解が進み、興味関心を持ってもらうことができます。
5. マーケット情報
企業の業界内に関するマーケット情報を様々な形で発表すると、企業の競争力や成長性などを訴求することができます。
有益なマーケット情報を発信するということでフォロワーも増えやすく、お勧めです。
6. 社内イベント
社内感謝祭・ハロウィン・誕生会・送別会・クリスマス会・花見など、実際に社内で行われているイベントを写真や動画を含めて発信します。
アットホームなイメージのない会社については、企業イメージを是正し、印象工場に活用することができます。
7. 採用イベント・セミナーの案内
採用イベントやセミナーのイベントを発信します。
全ての投稿をイベント案内にすると印象が悪くなるため、企業ブランディングやアップデートに混ぜて、全体の10-20%程度にすることをお勧めします。
8. 企業の製品・サービス・IR情報・買収・イベントなどを含む最新情報
一般的には、企業HPに掲載する最新のリリース情報を展開していきます。
企業ブランディングが採用ブランディングに繋がっていくため、アップデート内容としては一番投稿しやすくお勧めの内容となります。
記事の配信は週に2-3回がお勧めです。
広報チェック必要な記事は計画的に準備し、広報チェクが不要な記事は、ストックしておくと効率的です。
また、有料版の「キャリアページ」では、自社の文化を公表することができるカルチャーページを特設することができます。
自社のバリューやミッション、フォトギャラリー、社員のインタビューなど、候補者にとって有益となる情報を発信できるので、予算に余力がある人事部の方は、設置を考慮してみてください。
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