EC2

この記事はEC2について解説した記事です。会話形式のやさしい文章で「EC2」の用語のイメージを紹介した後に、採用に役立つEC2の知識を解説しています。

1分で分かる!EC2とは?

ジャバード先生こんにちは!ちょっとAWSについて聞いてもいいかな?

もちろんいいよ!でも、この前Lambdaを教えたばかりだったよね?何かあったの??

うん!最近採用でもクラウドのスキルを持ったエンジニアの需要が高いんだ。だからボクも少し勉強しておこうと思ってね!

そういうことか!それはいい心掛けだね!それで今日はどんな質問かな?

えっとね、Lambdaについて教えてもらったときにAWSは200以上のサービスがあるって言ってたじゃん??

そうだね。

でも、当然そんな数のサービスを全部覚えることができないから、ジャバード先生的に「このサービスは絶対覚えとけ!」ってやつを教えてくれないかな?

最も主要なサービスってことかな?なかなか難しい質問だね。色々な観点があるけど、AWSのEC2(イーシーツー)は外せないサービスだね。

いーしーつー??

そう。EC2。正式名称はAmazon Elastic Compute Cloudっていって、クラウド上で仮想サーバーを提供するサービスなんだ。

クラウド上で仮想サーバーを提供?それは何が嬉しいの??

突然だけどさ、ことりん君にお願いがあるんだ。30分以内にサーバーを用意してくれないかな?はい、スタート!

えっ!?急にそんなこと言われても!!

あと29分だよー。まず何からやる?

えっと、とりあえず業者に電話してみないといけないよね。でも、今日中に納品なんて絶対無理だし…。

あと27分。ちなみにもし納品されたとして間に合いそう?

納品されたとしても、物理的に配置とか配線しないといけないよね。それに色々インストールしないといけないだろうし、どんなに頑張っても無理じゃないかな…。

いきなり変なこといってごめんね。ジャバード先生でも30分以内にサーバーを用意するのは絶対に不可能だね。でも、EC2ならそれができるんだよ。

そうなの??

うん。AWSはインターネットにつながるPCさえあれば、いろんなサービスを使うことができるんだ。それはEC2も一緒なんだよ。だからWebブラウザ上でポチポチとクリックするだけで、すぐに仮想的なサーバーを用意することができるんだ。

それだけでいいの?時間はどれくらい??

最初にアカウント登録をする必要があるんだけど、それさえ終われば5分もかからないかもしれないね。

それはすごいね!たぶん実際にサーバーを用意しようとすると最低でも数日はかかっちゃうよね。

そうだね。それくらいは普通にかかるだろうね。それにすごいのはそれだけじゃないんだ。

他にもすごいところがあるんだ??

もちろん!たとえばあるスマホアプリのテレビCMを流したり、有名なインフルエンサーがSNSでそのスマホアプリを紹介したら何が起きると思う?

うーん。みんなそのスマホアプリを使おうとするかな?

そうだね。短時間の間にすごいアクセス数が発生するわけだ。当然サーバーの処理能力には限界があるから、いわゆる「サーバーがパンクした」状態になるんだ。

ふむふむ。

これがオンプレミスと呼ばれる物理的なサーバーの場合、当然ながら性能をあげるにはとても時間がかかるし、仮に性能を上げたとしてもアクセス数が落ち着いたとして、簡単に性能を下げることも難しいんだよ。

なるほど。じゃあEC2ならそれが簡単ってことかな?

そのとおり!EC2なら仮想サーバーを起動したときと同じ様に、Webブラウザ上で設定を変えるだけで性能をコントロールすることができるんだ!

じゃあピーク時は性能をあげて、落ち着いたら性能をさげるっていうことも可能なんだ?

正解!あと、EC2は使っただけ料金を支払う従量課金モデルだから、コストが下がる可能性もあるんだよ。

なんか良いことばかりだね!EC2については覚えることができそうだよ!ジャバード先生ありがとう!また今度AWSについて教えてね!

はーい!いつでもどうぞ!

EC2とは?採用に役立つ基礎知識

EC2とは

EC2とは、AWSが提供する仮想コンピューティングサービスです。AWSはクラウドサービスにおいてトップシェアの座に君臨し続けており、莫大な利益を稼ぎ続けていますが、そのサービスの中でもEC2の利用率は高く、利益の大半はこのEC2によるものだと見ている専門家もいます。

短時間で仮想サーバーを構築できる点、スケーリングが柔軟である点、従量課金のためコストを削減しやすい点などが主な特徴です。

EC2を使うエンジニア

EC2を使うエンジニアとしては、インフラ(サーバー)エンジニアなど、インフラを担当するエンジニアです。企業などによってはクラウドエンジニアと呼ばれることもあります。

アプリケーションを開発するエンジニアについても、EC2を利用することはあります。ただし、EC2自体の設定を変更するといった使い方ではなく、あくまでも1つのサーバーとして使うため、EC2であることをあまり意識する必要がないのです。

EC2を使うエンジニアの特徴と在籍業界

既にクラウドサービスやAWSは多くの業界で活用されています。日本政府も、クラウド・バイ・デフォルト原則という方針を明確にしていることからも、今後もさらにシェアは伸びていくと見られています。そのため、エンジニアにとっては、知っておくべきスキルとなりつつあるのです。

このような背景により、EC2を使うエンジニアや在籍業界に、特筆すべき特徴などはありません。

採用する時に知っておくとよいこと

EC2 + α

EC2は非常に便利なサービスです。ただし、仮想サーバーとして単体で使うだけでは、その魅力を十分に引き出せていません。ストレージサービスであるS3、クラウドでデータベース機能を提供するRDSなど、様々なサービスを組み合わせることで、より柔軟で強力なアプリとなります。ただし、すべてのAWSサービスを把握しているエンジニアは、ほとんどいないといっても過言ではありません。

そのため、採用条件にAWSサービスに関する経験が設定されている場合は、応募者がどのようなクラウドサービスの経験があるか、採用案件と近しい内容であるかを確認するとよいでしょう。(使用経験があるサービス名を確認すれば、ある程度の判断ができるでしょう。)

求人のポイント

求人を作成する時は、下記の内容を求人に入れるとよいです。

1システム(サービス)の詳細
※特にそのシステム(サービス)をなぜ作っているのかを熱量をもって記載する。
2開発環境
3現在のエンジニア組織の体制
4現行システムの課題と募集の背景
5求められる業務と期待値
6エンジニアとしてのスキルアップ支援制度の有無と詳細
7エンジニアチーム内での相互成長のための仕組み(勉強会やLT会など)の有無と詳細
8選考フロー
9待遇
10キャリアパス

EC2とは?採用に役立つEC2の基礎知識

AWS(EC2)関連の資格

AWS (EC2)に関する資格としては、AWS認定があります。AWS認定は基礎、アソシエイト、プロフェッショナル、専門知識の4つのカテゴリ、11の資格で構成されています。

EC2に特化した資格はありませんが、上記AWS認定資格の中でEC2に関する知識が問われるものがあります。

AWS(EC2)関連のイベント 

AWS関連のイベントとしては以下のものがあります。

どちらもEC2に特化したイベントではありませんが、EC2をテーマにしたセッションが開催されることがあります。

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