1分で分かる!Redmineとは?
えっと、あれもやって、これもやって…。あ、でもこっちの仕事も確か期限が今週末だったような…。あー------っ!!もう何からやればいいかわからない!!!!
こ、ことりん君、落ち着いて…。
あ、ジャバード先生!!ちょっと助けて!!
一体どうしたの?
ちょっと仕事が多すぎて、何から手を付けていいのか分からなくなってしまってさ…。
タスク管理がうまくいってないんだね。
タスク管理?
そう。タスク管理っていうのは、どんなタスクを抱えてて、それぞれの期限がいつで、どういった優先度で、進捗はどうなっているかを可視化して管理することだよ。
あぁ、そうだね。たしかに上手くいってないかも…。
IT業界では、タスクを管理するために、プロジェクト管理ツールってやつをよく使うんだよ。たとえば、Redmine (レッドマイン)とかね。
Redmine?
そう。Redmineはさっき話したプロジェクト管理ツールの1つで、タスクをWebブラウザ上で管理できるサービスなんだ。
ふむふむ。
ことりん君も困っているようだけど、IT業界のいろいろなプロジェクトもまったく同じなんだよ。きちんとタスクを管理しておかないと、プロジェクトが大炎上してしまうからね。
Redmineを使えば改善するの?
そうそう。Redmineを使えば、タスクがどういう状況なのか、遅延が発生していないか…など、細やかに管理できるから、プロジェクトを管理しやすくなるんだ。
そうなんだ…。いますぐにでも使いたい…。
Redmine自体はオープンソースソフトウェアだから、ことりん君も無料で利用できるよ!
ジャバード先生、Redmineのことはよくわかったから、その前にちょっとお仕事手伝ってくれない…?明日までにやらないといけないことがたくさん…。
Redmineとは?採用に役立つ基礎知識
Redmineとは、プロジェクトやタスクを管理するためのソフトウェアです。プロジェクト管理ツールやタスク管理ツールと呼ばれることもあります。オープンソースソフトウェアとして公開されており、無料または低額で利用できます。
プロジェクトの管理は難しいものです。「タスク」は目に見えないものなので、きちんと可視化しておく必要があります。「なんとなく進捗良さそうだ」と感じても、実は見えないタスクがたくさんあり、すでに大きな遅延が発生していた…というのは、珍しい話ではありません。
そのような状況を防ぐためのソフトウェアが、Redmineをはじめとするプロジェクト管理ツールです。
Redmineを使うエンジニア
Redmineはさまざまなエンジニアが使います。フロントエンドエンジニアやサーバーサイド(バックエンド)エンジニアといったアプリケーションを開発するエンジニアはもちろん、インフラ(サーバー)エンジニアなどといったインフラ系エンジニアも利用します。
上記のようなエンジニアは、日々チケットに課題や進捗を登録していきますが、それを管理するのがプロジェクトマネージャー(PM/PL)です。
Redmineを使うエンジニアの特徴と在籍業界
多くの場合、Redmineは自ら望んで使うものではなく、プロジェクトなどのルールにより使わざるをえないものです。(めんどくさがりな性格である筆者の主観が、かなり入っています。)そのため、Redmineを使うエンジニアに見られる特徴はありません。
なお、Redmineを使うエンジニアが在籍している業界も、特定の業界ではありません。さらにいえば、IT業界だけではなく、さまざまな業界で活用されています。
採用する時に知っておくとよいこと
プロジェクト管理ツールの利用有無
プロジェクト管理ソフトウェアは難しいものではありません。ですが、エンジニアによっては、まったく使用したことがないという人もいます。そのようなエンジニアは、あまりモダンな開発経験がないこともおおいため、注意しましょう。
なお、プロジェクト管理ツールはRedmine以外にも、Atlassian社のJira Software、Notion Labs社のNotion、株式会社ヌーラボ社のBacklogなどが有名です。
求人のポイント
求人を作成する時は、下記の内容を求人に入れるとよいです。
1.システム(サービス)の詳細
※特にそのシステム(サービス)をなぜ作っているのかを熱量をもって記載する。
2.開発環境
3.現在のエンジニア組織の体制
4.現行システムの課題と募集の背景
5.求められる業務と期待値
6.エンジニアとしてのスキルアップ支援制度の有無と詳細
7.エンジニアチーム内での相互成長のための仕組み(勉強会やLT会など)の有無と詳細
8.選考フロー
9.待遇
10.キャリアパス
Redmineの豆知識
Redmineの機能
Redmineには便利な機能がたくさんあります。ここではRedmineの代表的な機能を紹介します。
チケット
チケットはRedmineの最も重要な機能です。管理したいタスク、課題、疑問などは、すべてチケットを作成しましょう。チケットは、担当者、状態、開始日、終了日、進捗(%)などを管理することができます。
また、コメントを登録できるため、あるタスクについてどのようなやり取りが行われたのかといった点もすべて可視化されます。もちろん、一覧機能もあるため、タスクの遅延状況などが一目でわかります。
Wiki
仕事にはノウハウがあります。ただ、そのノウハウはきちんとナレッジ化しておかないと、どんどん属人化していってしまいます。また、人間の脳は限界があるため、すべてを記憶しておくことは不可能です。
そのようなときに使うのが、Wikiという機能です。Wikiは、さまざまな情報を管理するためのメモスペースのようなものです。作業の手順書、開発に関するナレッジ、議事録などさまざまな情報をWikiに集約するとよいでしょう。
Redmineに関連するサービス
Redmineは、オープンソースソフトウェアとして公開されていますが、さまざまな企業がRedmineをベースとしたサービスを展開しています。ここではそのようなサービスを紹介します。
ファーエンドテクノロジー株式会社 My Redmine
一般的に、Redmineを利用するためには、サーバーへインストールが必要となります。My Redmineは、そのようなサーバーを必要とせずに、クラウド上でRedmineを利用できるSaaSです。
My Redmineは、東京証券取引所、丸紅ITソリューションズなど、1100社以上の企業に導入されています。
参考:My REDMINE
Planio GmbH社 Planio
Planio GmbH社は、ドイツのソフトウェア企業です。Planio (プラニオ)は、Redmineのホスティングサービスです。つまり、My Redmineと同じ様にインストールやセットアップの必要がなく、すぐに利用をスタートできます。Planioは、そのほかにもさまざまな拡張機能を提供しています。
参考:Planio
Redmine関連のイベント
Redmineに関連するイベントとしては、REDMINE JAPANが有名です。このイベントは、REDMINE JAPAN 実行委員会が主催しており、NTTコムウェアを中心にRedmine関連のサービスを展開している企業がスポンサーを務めています。
エンジニアだけではなく、さまざまな現場でRedmineを活用しているユーザーもスピーカーとして参加しています。