RPA

この記事はRPAについて解説した記事です。会話形式のやさしい文章で「RPA」の用語のイメージを紹介した後に、採用に役立つRPAの知識を解説しています。

1分で分かる!RPAとは?

ジャバード先生!ちょっと相談!

ことりん君、どうしたの?

リンゴ銀行さんが伝票入力が得意な人を大量採用したらしいんだ。知り合いで働いてくれそうな人いないかな?

伝票入力?リンゴ銀行さんは何かあったの?

なんかね、伝票入力を担当していた社員さんが数人辞めてしまったらしくて、業務がまわらないみたいなんだ。

それは大変だね。でも、伝票入力だったら社員さんを雇うまでもないんじゃないかな?

え、どういうこと?アルバイトでいいってこと?

いやいや、そうじゃないよ。RPA (アールピーエー)って知ってるかな?

RPA?う~ん。ボクは聞いたことないなぁ。

RPAっていうのは、Robotic Process Automation (ロボティック プロセス オートメーション)の略だよ。ロボットを使ってPCでやっているような業務を自動化するという技術なんだ。

ロボット…??ペッパーくんみたいなロボットが人間の代わりになるってこと?

あぁ、たぶんことりん君がイメージしているようなロボットではないよ。RPAでは、業務を自動化するソフトウェアのことを「ロボット」というんだ。

そうなんだ!で、そのRPAってやつを使えば伝票入力が楽になるの??

そうそう。RPAっていうのは、人間がやっている定型業務を1つひとつ分解して、すべての操作をコンピュータ上での処理に置き換えていくんだ。伝票入力はもちろん、データの収集や分析、顧客に対する自動応答など、たくさんの業務を自動化できるんだよ。

それはかなり楽になりそう!あ、ちなみにRPAのメリットって自動化の他にもあるの?

RPAは自動化することが目的ではなくて、自動化した結果として業務効率化や人件費の削減ができるというのがメリットだね。あとは人間が作業をしているとどうしてもミスが発生しちゃうんだけど、ソフトウェアが作業をすることでミスを防げるのもメリットといえるだろうね。

あぁ、たしかに!疲れてたり集中力が落ちていると、どうしてもミスしちゃうもんね。じゃあさ、人間がやっているいろんな業務は、RPAを使ってどんどん自動化しちゃえばいいんじゃない!?

いや、それがそうともいえないんだ。RPAが処理できる業務は、あくまでも「定型の業務」や「単純な作業」だけなんだ。だから、高度な判断が求められるような業務や、手順が定まっていない業務はRPAを活用できないんだ。

あぁ、そうなんだね。どんな業務をRPAに置き換えるのか、見極めが重要だね。

そういうこと!それに、RPAはあくまでも事前に「ルール」を設定するものだから、作業方法が頻繁に変わるような業務は、その都度「ルール」を見直す必要がでてくることにも注意が必要だよ。

あぁ、そっか。そういった業務は、ルールが変わるたびに、RPAの処理も見直さなきゃいけないんだね。でも、RPAを使えばリンゴ銀行さんは急いで社員を雇う必要はないかもしれないね!

うん!きっとRPAで解決できると思うよ!だから、まずはRPAツールの導入を検討してみるように伝えてみたら?

そうだね!ジャバード先生、ありがとう!RPAについてよくわかったよ!ちょっとリンゴ銀行さんのところにいってくる!

はーい!がんばってね!

RPAとは?採用に役立つ基礎知識

RPAとは、Robotic Process Automationの略で、さまざまな業務の自動化をするためのツールです。「ロボティック」という言葉が入ってますが、工場などにあるようなロボットではなく、あくまでもソフトウェア型のロボットを指しています。

RPAを活用することで、単純作業にかかっていた人件費の削減や手作業によるミスの軽減などを期待できます。

RPAに関連するエンジニア

RPAに関連するエンジニアとしては、RPAエンジニアという職種があります。RPAエンジニアは、エンジニアという職種の1つではありますが、プログラミング自体はあまり行いません。

RPAエンジニアは、ソフトウェア型ロボットの設計、構築や運用などが主な業務となります。

RPAに関連するエンジニアの特徴と在籍業界

RPAエンジニアは、前述したとおり業務をロボットに置き換えるというのが主な業務です。そのため、業務を分解することに長けているという特徴があります。

なお、RPAエンジニアはSIer業界に多く在籍しています。

採用する時に知っておくとよいこと

RPAとAIの違い / RPAとマクロの違い

RPAと似た技術にAIというものがあります。RPAとAIは、どちらも自動化するという共通点があります。ただしこれらの2つはまったく異なります。

RPAはあくまでも「ロボット」であり、人間があらかじめ設定したルールにしたがって単純作業をするというものです。一方、AIは大量の学習データなどから、AI自身が物事を判断します。

また、作業を自動化するための技術に、Excelマクロというものがあります。こちらはあくまでもOfficeのソフト内で行う作業を自動化するものです。一方RPAは、PC上で行う定型作業であれば、ほとんど自動化できます。

求人のポイント

求人を作成する時は、下記の内容を求人に入れるとよいです。

1システム(サービス)の詳細
※特にそのシステム(サービス)をなぜ作っているのかを熱量をもって記載する。
2開発環境
3現在のエンジニア組織の体制
4現行システムの課題と募集の背景
5求められる業務と期待値
6エンジニアとしてのスキルアップ支援制度の有無と詳細
7エンジニアチーム内での相互成長のための仕組み(勉強会やLT会など)の有無と詳細
8選考フロー
9待遇
10キャリアパス

RPAツールの豆知識

代表的なRPAツール

現在、RPAツールとして日本でシェアを獲得している製品をいくつか紹介します。

RPA関連の資格

RPAツールを提供している企業は、自社製品の知識やスキルを担保するために認定資格を用意しています。ここではそれらの資格について紹介します。

UiPath Certified Professional

RPAツールとしてトップシェアを誇るUiPathは、UiPath Certified Professionalという認定資格制度を設けています。認定試験は、ゼネラリストおよび開発者を対象としたUiPath RPA アソシエイト資格試験、およびUiPathに関する高度な知識が要求されるUiPath RPA デベロッパー上級資格試験の2つで構成されています。

NTTデータ RPA技術者検定

WinActorは、NTTアドバンステクノロジ株式会社が開発しているRPAツールです。同資格の認定資格であるRPA技術者検定は、同じNTTグループであるNTTデータ社が実施しています。RPA技術者認定は、アソシエイトとエキスパートという2つのレベルの試験があります。

RPA関連のイベント 

RPA関連のイベントとしては以下のようなものがああります

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