1分で分かる!dartとは?
ねぇねぇ。ジャバード先生、聞いてもいい?
どうしたの?ことりん君?
この前、Flutterについて教えてくれたでしょ?そのとき、Dart (ダート)っていうプログラミング言語のお話しをしてたじゃん?
あぁ、そうだったね。
そのDartのことがちょっと気になっててさ。だから今日はDartについて教えてくれないかな?
もちろん!突然だけど、DartってJavaScriptの代替として開発されたってこと知ってる?
え、そうなの!?
うん。実はDartを開発したのは、Googleなんだ。そのGoogleが2010年ごろに「JavaScriptってちょっと問題おおいよね…」と感じていて、それを解決するために開発されたのがDartなんだ。
Dartを開発したのはGoogleなんだね!
そうなんだ。でもね、Dartの人生?は波乱万丈なんだよ。
どういうこと?
DartはGoogle内のある構想を実現するために開発されたんだけど、残念ながらその構想は頓挫しちゃったんだ。その後、GoogleはDartと同じJavaScriptの代替言語であるTypeScriptを社内の標準言語として採用したんだ。
Dartさん冷遇されているね…。ちょっと涙が出そう…。
そんな冷遇されていたDartだけど、FlutterというDartのフレームワークが登場したことにより、一気に風向きが変わったんだよ。
あ、さっきいってたFlutterね!
そう!Flutterで開発すれば、AndoroidとiOSを1つのプログラムに統合できるって話だね!このFlutterというフレームワークの存在によって、Dartの人気が急上昇しているというわけなんだ!
うぅぅ…。Dartさん報われて良かったね…(涙)
最近ではWindowsへの正式対応なども発表しているから、DartとFlutterによって開発そのものの在り方が大きく変わっていくかもしれないね!
今後もDartは要チェックのプログラミング言語だね!
Dartとは?採用に役立つ基礎知識
Dartは、Googleが開発したプログラミング言語です。2010年頃、GoogleはJavaScriptには大きな問題があり、今後JavaScriptを改善しながら使用するのか、新たな言語を開発するのかを検討していました。そこで、新たな言語として生まれたのがDartです。ただ、当時はほとんど見向きされることはありませんでした。
そのまま廃れていくプログラミング言語となると見られていたDartの転機となったのが、DartのモバイルフレームワークであるFlutterです。これにより、再びDartが脚光を浴びることになりました。
現在は、モバイルのみならず、WebやデスクトップOSまでカバーするFlutterの存在により、Dartの人気も急上昇しています。
Dartを使うエンジニア
Dartを使うエンジニアとしては、モバイルエンジニアが挙げられます。モバイルフレームワークとしてのFlutterが非常に強力であるため、モバイルアプリ開発時にDartが採用されるケースが増加しています。
また、今後はWebアプリケーション開発やデスクトップアプリ開発にも、Dartが採用されるケースが増えていくはずです。その場合、フロントエンドエンジニアやサーバーサイド(バックエンド)エンジニアなどの職種も、Dartを使うことになるでしょう。
Dartを使うエンジニアの特徴と在籍業界
Dartを使うエンジニアとしては、新しいものが好きという特徴があります。(私見が入っています。)なお、Dartエンジニアは、スマートフォンアプリ業界や自社サービスを開発している企業に在籍しています。
採用する時に知っておくとよいこと
Dartエンジニアが見つからない場合
Dartエンジニアは、まだまだ少ないのが現状です。そのため、採用に苦労することもあるでしょう。ただ、前述したようにDartはJavaScriptの代替言語として開発されたという経緯があります。そのため、JavaScriptエンジニアであれば、学習コストはあまり高くありません。
そのため、JavaScirptエンジニアまで幅を広げてみるという方法も検討してみてはいかがでしょうか。
求人のポイント
求人を作成する時は、下記の内容を求人に入れるとよいです。
1システム(サービス)の詳細
※特にそのシステム(サービス)をなぜ作っているのかを熱量をもって記載する。
2開発環境
3現在のエンジニア組織の体制
4現行システムの課題と募集の背景
5求められる業務と期待値
6エンジニアとしてのスキルアップ支援制度の有無と詳細
7エンジニアチーム内での相互成長のための仕組み(勉強会やLT会など)の有無と詳細
8選考フロー
9待遇
10キャリアパス
Dartの豆知識
Dartで開発された有名なアプリケーション
ここではDartで開発された有名なアプリケーションを紹介します。
株式会社アンドパッド ANDPAD
ANDPADは、工事の施工現場を管理するためのサービスであり、建築・建設業界で13万社が導入しています。建設DXとして、業界に大きなインパクトを与えているANDPADですが、モバイルアプリはDartのフレームワークであるFlutterを採用しています。
トヨタ自動車 車載システム
日本が誇る企業の1つであるトヨタ自動車ですが、車載システムのプログラミング言語としてFlutterを採用することを発表しています。このプロジェクトは、トヨタ自動車とGoogleが共同で作業していくとのことで、注目のプロジェクトといえます。
Dart関連のイベント
Dartに関連するイベントとしては以下のようなものがあります。
Google I/O
Google I/Oは、Googleが主催している開発者向けのイベントであり、年次で開催されています。このイベントではGoogleが開発した製品やプログラミング言語の最新ニュースなどが公開されます。
DartやFlutterもこのイベントのテーマとなることがあります。
参考:Google I/O
DartUP
DartUPはDartとFlutterに関する国際的なイベントです。DartRuというロシアのDartコミュニティが中心となって開催されています。このコミュニティはGoogleからも公式に認められており、Googleのエンジニアもスピーカーとして登壇しています。
参考:DartUP
Dart関連の最新ニュース
2022年2月、Googleは「Flutter for Windows」を発表しました。これまでFlutterは、モバイルOS(iOSおよびAndroid)やWebに対応していました。今回発表された機能により、1つのプログラムから、4つのプラットフォーム(iOS / Android / Web / Windows)に対するアプリケーションを作成可能です。
すでにFlutterは注目を集めているプログラミング言語ですが、今後はこれまでの開発スタイルを大きく変える可能性を持っています。