SaaS

この記事はSaaSについて解説した記事です。会話形式のやさしい文章で「SaaS」の用語のイメージを紹介した後に、採用に役立つSaaSの知識を解説しています。

1分で分かる!SaaSとは?

ふぅ~。デザインはこんな感じかなぁ。あとは100部印刷すれば完成っと…。

ことりん君こんにちは。それは何のチラシかな?

ジャバ―ド先生こんにちは!これですか?実はシマウマさんが家計簿アプリを開発して売り出しているんだけど、全然ユーザー数増えなくてさ。だから少しでもユーザーが増えるようにチラシを作っているところだったんだ。

なるほど、家計簿アプリか。ちなみにそれはスマホアプリかな??

いや、PCにインストールして使うタイプのアプリだよ。

デスクトップアプリかぁ。なるほど。最近ではPCよりスマートフォンの方がよく使われているからね。なかなかユーザーを増やすのは難しいかもしれないね。

そうだよねぇ。でも家計簿アプリとしてはかなり高機能だし、使ってもらえればユーザー数が増えそうな気がするんだけどなぁ。ジャバ―ド先生、何かいい案ないかなぁ??

そうだなぁ。いっそのことSaaS(サース)にしちゃうってのもアリかもしれないね。

さーす??

そう。SaaSっていうのはSoftware as a Service(ソフトウェア アズ ア サービス)を略した言葉なんだ。

ソフトウェア アズ ア サービス…。SaaSってどういうものなの?

SaaSの説明をする前に、一般的なソフトウェアのビジネスモデルに関する話をしておくね。従来型のソフトウェアは、いわゆる買い切り型のものが多かったんだ。パッケージにインストール用のCD-ROMなんかが入っているやつだね。そういったソフトウェアは、ユーザーが自分自身でPCにインストールする必要があるんだよ。

うんうん。

でも、一般的なユーザーに対して、インストールなどの構築作業をお願いするのは、少しハードルが高いんだよね。それにPCの故障や買い替えを行う場合は、また新しいPCにインストールしなおさなきゃいけないし、データだって古いPCから新しいPCに移行する必要がある。これってユーザーにとっては結構大変な作業なんだよ。

なるほど。ソフトウェアを利用する人たちは、みんながITに強い人たちばっかりじゃないしね…。

そうなんだ。さらに、それらのソフトウェアを動かすためには、高スペックのPCが必要になることもあるんだよ。その場合はユーザーの金銭的な負担も小さくないよね。

スペック高いPCって結構高いもんね…。で、SaaSだとそれがどうなるの?

SaaSっていうのは、クラウドを活用してソフトウェアを提供するサービスモデルなんだ。簡単にいうとインターネットにつなげて使うWebアプリケーションともいえるね。

ふむふむ。わかったようなわからないような…

なかなか難しいよね。アプリケーションっていうのは、よく階層構造に例えられるんだ。ざっくりいうとこんな感じだね。

アプリケーション

SaaS

ミドルウェア PaaS
OS IaaS
ハードウェア

えっと一番下の階層がハードウェアだね。で、次にOSとかミドルウェアがあって、それらの上でアプリケーションが動いている…といった感じだね。

そうだね。で、SaaSは最上位階層であるアプリケーションの機能を、クラウド経由でユーザーに提供するんだよ。ちょっと分かりにくいかもしれないけど、皆がよく使っているGmailとかNetflixなんかをイメージするといいかもね。

あー!たしかにインターネット上でメールを見たり、動画を見たりすることができるよね。そういうのがSaaSなんだ!

そういうこと!シマウマさんの家計簿アプリもSaaS化すれば、ユーザーが導入するのも楽になるし、もっとみんなに使ってもらえるんじゃないかな!

それにボクのチラシもあるしね!!ジャバ―ド先生ありがとう!シマウマさんとお話してくるよ!

いってらっしゃい!!

SaaSとは?採用に役立つSaaSの基礎知識

SaaSとは、Software as a Serviceの略であり、クラウドをベースとして提供されるソフトウェアを指します。これまではあるソフトウェアを利用する際、PCやサーバーといった専用のハードウェアを用意し、ソフトウェアをインストールなどして構築する必要がありました。また、それらのハードウェアやソフトウェアの自動更新などといった負担も発生していたのです。

SaaSの場合、ユーザーはインターネット環境とデバイスを準備するだけで、対象のソフトウェアを利用することができます。また、SaaSの多くは使った分だけ課金される従量課金モデルや、毎月定額を支払うサブスクリプションモデルが採用されていることが多いため、初期費用を抑えた状態で 利用を開始することができます。

求人のポイント

求人を作成する時は、下記の内容を求人に入れるとよいです。

1システム(サービス)の詳細
※特にそのシステム(サービス)をなぜ作っているのかを熱量をもって記載する。
2開発環境
3現在のエンジニア組織の体制
4現行システムの課題と募集の背景
5求められる業務と期待値
6エンジニアとしてのスキルアップ支援制度の有無と詳細
7エンジニアチーム内での相互成長のための仕組み(勉強会やLT会など)の有無と詳細
8選考フロー
9待遇
10キャリアパス

SaaSの豆知識

SaaSのメリット・デメリット

SaaSのメリットは以下の通りです。

  • イニシャルコストを下げることができる
  • 導入までの期間を短縮することができる
  • ITリソースに対するの保守作業を削減できる

一方、デメリットとしては以下の通りです。

  • インターネットがつながる状態でないと利用できない
  • カスタマイズ性が低い・無い
  • トータルのコストで確認した場合に、支払う金額が高くなる可能性がある

SaaSの代表的なサービス

現在はさまざまなソフトウェアがSaaSとして提供されています。ここでは代表的なSaaSモデルのサービスを幾つかご紹介しておきます。

Google Workspace

Google Workspaceは、Google社が提供しているソフトウェアスイートです。Gmail、カレンダー、クラウドストレージ、音声・ビデオ会議、文書作成、表計算などといった様々なソフトウェアをWebブラウザ上で利用することができます。

https://workspace.google.co.jp/intl/ja/features/

Slack

Slackはビジネスチャットとしてトップシェアを誇っています。2021年7月、Salesforceに約3兆円で買収されたことでも話題になりました。Web版、デスクトップ版、スマートフォンアプリ版など、さまざまな利用形態がありますが、SaaSに該当するのはWeb版です。ファイルやプログラムをメッセージとして投稿できたり、外部ツールとの連携にも強いことから、IT企業でもよく利用されています。

https://slack.com/intl/ja-jp/

freee

freeeはERP(基幹業務システム)をSaaSモデルで提供しています。企業の財務、人事、給与などは法令などの影響を受けやすいソフトウェアといえます。デスクトップ版の場合は、毎年更新版のCD-ROMを発送し、ユーザーがインストールする必要があります。一方、freeeの場合はクラウドベースで利用するため、常に最新版のソフトウェアを利用することができます。

https://www.freee.co.jp/cloud-erp/index2.html?fr=top_lfo

SaaS関連のイベント 

SaaS関連のイベントには以下のようなものがあります。

ALL STAR SAAS CONFERENCE TOKYO 2021 (主催:ALL STAR SAAS FUND)

ITmedia SaaS EXPO(主催:ITmedia ビジネスオンライン編集部)

 

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