1分で分かる!TensorFlowとは?
ねぇねぇジャバ―ド先生、ちょっと聞いてもいいかな??
もちろん!どうしたの??
実はさっきリンゴ銀行さんから電話があってさ。どうやらAIを使って新サービスをつくりたいらしんだ。
なるほど。
でも、すでに予算は決まっているらしくて、今期はその予算内でできることをやりたいみたいなんだよね。
うんうん。それでことりん君は何を頼まれたの??
リンゴ銀行の担当者さんいわく、行内にはAIに対して知見がある人材がいないんだって。だから何から手を付けていいのか分からないらしいんだよね。
それは大変なことになりそうだね…。
そうなんだよねぇ。それでちょっとパンダさんにAIについて聞いてみたんだよ。パンダさん、PythonでAIを活用したシステムをつくってたからさ。
そういえば笹の葉っぱがどうとかっているシステムをつくっていたね。
そうそう。でね、AIをゼロから開発するのはとっても大変だし、時間もお金もかかるって言ってたんだよね。
パンダさんは実際に経験しているから言葉の重みが違うね。
そこでいつもの相談なんだけど、ジャバ―ド先生、何かいい案ないかな??そういえば、前から思ってたんだけど、困ったことがあると助けを求めるこの展開って、ドラえもんに助けを求めるのび太くんっぽいよね。
テッテレー♪ TensorFlow(テンソルフロー)~♪
ジャバ―ド先生!?
ごめん。ちょっといま後悔しているところ。えっとね、TensorFlowを使えば良いと思うよ。
TensorFlowって何??
TensorFlowはGoogleが開発した機械学習のためのフレームワークだよ!オープンソースだから、誰でも無料で利用することができるんだ。
Googleがつくったっていうだけで、なんかすごそう!!
実際にすごいんだよ。あんまり知らないかもしれないけど、機械学習のフレームワークって色々あるんだ。有名なところだとMeta(旧Facebook)社が開発したPyTorchとか、Microsoftが開発したThe Microsoft Cognitive Toolkitとかだね。そのような競合するソフトウェアの中で、TensorFlowは大きなシェアを獲得しているんだ。
じゃあリンゴ銀行さんはTensorFlowを使えば、AIの新サービスができるっていうことかな?
実際にサービスをつくることができるかはアイデア次第だけどね!ただ、人気があるフレームワークは、他の誰かが情報を発信してくれているから、何か問題があったときに解決するための情報を見つけやすっていうメリットがあるよね。
それはありがたいね!
それにTensorFlowはライブラリや拡張機能が豊富な点もおすすめしたいポイントだね!ライブラリなどを使えば、やりたいことをさらに簡単に実現できるからね!
ジャバ―ド先生ありがとう!じゃあリンゴ銀行さんにはTensorFlowをおすすめしてみるよ!
そうだね!きっと気に入ってくれるとおもうよ!
TensorFlowとは?採用に役立つ基礎知識
TensorFlowは、Google社が開発し、2015年にリリースされた機械学習のフレームワークです。オープンソースであり、誰もが自由に使用することができます。実際にGoogle社も自社のあらゆるサービスに、このTensorFlowを活用しています。具体的な活用方法の一例をあげると以下の通りです。
- 顔認識
- 音声認識
- 画像認識
- リアルタイム翻訳
数ある機械学習関連のフレームワークの中で、TensorFlowは高い人気を集めており、今後も注目すべき技術要素です。
TensorFlowを使うエンジニア
TensorFlowは、データサイエンティスト、AIエンジニア、機械学習エンジニアなどといったエンジニアが使います。このようなエンジニアは、各人のスキル次第ではありますが、一般的には市場価値が高く、他のエンジニアと比較しても年収は高めとなっています。
TensorFlowを使うエンジニアの特徴と在籍業界
TensorFlowは、機械学習やディープラーニングを実装するために必要なフレームワークです。当然ながら、TensorFlowというフレームワークの実装方法だけではなく、数学や統計学といった学問にも習熟している必要があります。そのため、エンジニアの中でもハイスキルな人材が多いといえます。
なお、すでにAIは様々な業界で活用されています。そのため、データサイエンティスト、AIエンジニア、機械学習エンジニアなども、様々な業界で活躍しています。
採用する時に知っておくとよいこと
AI人材はレア度が高いということです。前述したとおり、TensorFlowはデータサイエンティスト、AIエンジニア、機械学習エンジニアなどが使います。これらはまとめてAI人材と呼ばれることがありますが、日本はもちろん世界的にもAI人材は不足しています。優秀な人材の場合は、破格の待遇で迎え入れる企業も珍しくはありません。そのため、採用時はかなり苦労する可能性があります。
求人のポイント
求人を作成する時は、下記の内容を求人に入れるとよいです。
1システム(サービス)の詳細
※特にそのシステム(サービス)をなぜ作っているのかを熱量をもって記載する。
2開発環境
3現在のエンジニア組織の体制
4現行システムの課題と募集の背景
5求められる業務と期待値
6エンジニアとしてのスキルアップ支援制度の有無と詳細
7エンジニアチーム内での相互成長のための仕組み(勉強会やLT会など)の有無と詳細
8選考フロー
9待遇
10キャリアパス
TensorFlowの豆知識
TensorFlowを使った有名な企業・サービス
TensorFlowはすでに様々なシーンで活用されています。ここでは、TensorFlowの事例をご紹介します。
ヤフー株式会社 Yahoo!知恵袋アプリ
Yahoo!知恵袋のAndroidアプリでは、不適切な質問や回答を投稿前にチェックする目的でTensorFlow Liteを活用しています。実際にこの仕組みを導入したことで、不適切な内容の投稿を一定数減らせたそうです。
株式会社ニトリ マーケティングのパーソナライズ
株式会社ニトリでは、顧客に対する広告作成・配信時にTensorFlowを活用し、より顧客が購買意欲を刺激される商品の予測やメッセージの選定を行いました。結果としてディスプレイ広告バナーのクリック率は2 倍以上の結果を記録したそうです。
TensorFlow関連の資格
TensorFlow関連の資格としては、TensorFlow デベロッパー認定資格というものがあります。この資格はGoogleが主催しているため、グローバルに通用する資格です。内容は比較的簡単であるため、AIについて詳しくない人でもある程度学習をすれば十分に合格可能です。
TensorFlow関連のイベント
TensorFlow関連のイベントは以下のようなものがあります。
Google I/O
Google I/Oは、Googleが年に1回開催している開発者向けのイベントです。このイベントではAndroidやChrome OSなどをはじめとしたGoogleのプロダクトに関する最新情報が発表されます。2021年に開催されたイベントは、今回のテーマであるTensorFlowについても取り上げられました。
https://io.google/2021/?lng=ja
TensorFlow Dev Summit
TensorFlow Dev Summitは、TensorFlowにフォーカスしたイベントであり、TensorFlowの開発者向けの情報が発表されます。なお、2020年はオンラインでの開催となりました。