AtCoder

この記事はatcoderについて解説した記事です。会話形式のやさしい文章で「atcoder」の用語のイメージを紹介した後に、採用に役立つatcoderの知識を解説しています。

1分で分かる!atcoderとは?

ねぇねぇ、ジャバード先生。聞いてもいい?

もちろん!どうしたの?

プログラミングスキルってさ、どうしたら測ることができるの?

プログラミングスキル?一般的には、プログラミング言語の認定試験の結果から判断することが多いかな。たとえば、Python 3 エンジニア認定基礎試験とかね。

あぁ、やっぱりそうだよねぇ。実はレタスコンピュータさんがエンジニアの採用に苦労しているみたいでさ。

どんなところで苦労しているのかな?

レタスコンピュータさんは、プログラミングスキルが高いエンジニアを採用しようとしているんだ。でも、プログラミングスキルが高いかってなかなか判断できないでしょ?

そうだね。

レベルが高そうなエンジニアを採用してみても、いざプロジェクトにアサインすると思っていたよりもレベルが低かったっていう状況が続いているみたいなんだ…。

それは確かに難しい問題だね。

だから、プログラミングスキルを判断する方法がないかなぁと思ってさ。

そういうことならAtCoder (アットコーダー)を活用したらいいんじゃないかな?

AtCoder?

そう。AtCoderは、競技プログラミングのコンテストを実施しているサービスだよ。競技プログラミングっていうのは、プログラミングに関するお題について、限られた時間の中でプログラミングを行いながら、スコアを競う大会なんだ。

あ、そんなサービスがあるんだ!

そうそう。AtCoderのコンテストを受けると、受験者のプログラミングスキルを評価してくれるんだ。

それはいいかもしれない!

レタスコンピュータさんにはピッタリかもね!ちなみにAtCoderの受験結果は色によってランク分けされていて、「AtCoder水色」って感じで表現したりするんだ。

色で分かれているんだね。かなりわかりやすいね!

人気が高いのは納得だよね。AtCoderのユーザー数は31万人を突破したみたいだけど、今後さらにユーザーは増えるかもしれないね。

ジャバード先生ありがとう!きっとレタスコンピュータさんも気に入ってくれそう!ちょっとレタスコンピュータのところへ行ってくるね!

気を付けてねー!

AtCoderとは?採用に役立つ基礎知識

AtCoderとは、AtCoder株式会社が開発・運営している競技プログラミングコンテストサービスです。

競技プログラミングコンテストのサービスとしては世界最大級であり、日本はもちろん、海外のユーザーも多いのが特徴です。2021年7月には登録者が31万人を突破しており、そのうち日本のユーザーが約16.7万人、海外からのユーザーが約14.6万人もいます。ちなみに2022年2月現在、ランキングトップを獲得しているのは、ベラルーシのエンジニアです。

2019年には電通から約3億円の資金調達、2020年には電通やマイナビと業務提携を行っており、すでに日本でも問題となっている先端IT人材不足の解消に注力しています。

AtCoderを利用するエンジニア

AtCoderを利用するエンジニアは、さまざまです。

ただ、AtCoderは数学的な問題が多いため、アルゴリズムに関係が深いサーバーサイド(バックエンド)エンジニアや、数学の知識を必要とするデータサイエンティストなどといった職種が、より関係しているといえます。

AtCoderを利用するエンジニアの特徴と在籍業界

AtCoderを利用するエンジニアの特徴としては、数学が好きという特徴があります。過去問をご覧いただければわかりますが、数学に関する知識が求められる問題が多く、数学嫌いな人や興味がない人はまったく解けずに、あるいは楽しめずに挫折してしまいがちです。

なお、AtCoderを利用するエンジニアは、業界を問わずさまざまな業界に在籍しています。

採用する時に知っておくとよいこと

AtCoderは必須?それとも意味がない?

インターネットを検索すると、AtCoderのレーティングを採用の条件としている企業もあれば、AtCoderは意味がないと切り捨ていている有識者もいます。

いろいろな議論がありますが、実際の開発業務では幅広いスキルが必要となるため、AtCoderで高得点をとる人が、必ずしも現場で活躍できるかというと、イコールではないかと思います。

ただし、「スキル」という無形の能力を可視化するための指標としては非常に有効であり、第三者がアルゴリズムに関する知識やプログラミングのスキルを担保するというモデルは、今後需要が高くなっていくのではないでしょうか。

求人のポイント

求人を作成する時は、下記の内容を求人に入れるとよいです。

1システム(サービス)の詳細
※特にそのシステム(サービス)をなぜ作っているのかを熱量をもって記載する。
2開発環境
3現在のエンジニア組織の体制
4現行システムの課題と募集の背景
5求められる業務と期待値
6エンジニアとしてのスキルアップ支援制度の有無と詳細
7エンジニアチーム内での相互成長のための仕組み(勉強会やLT会など)の有無と詳細
8選考フロー
9待遇
10キャリアパス

AtCoderの豆知識

AtCoderの機能

AtCoderにはさまざまな機能があります。ここでは AtCoderの機能を紹介します。

オンラインコンテスト機能

AtCoderは、オンラインで競技プログラミングコンテストを開催しています。 コンテストの種類としては、AtCoder社が週次で開催しているものや、企業とタイアップしているものがあります。

なお、最終的にランキング上位となったり、キリが良い順位(100位、200位など)を獲得した参加者には賞金が出るコンテストもあります。

過去問チャレンジ機能

過去問機能では、これまでにAtCoderで出題された約3,000問にも及ぶ過去問を解くことができます。オンラインコンテストのトレーニングとして、アルゴリズムの学習として取り組む人が多いようです。

求人機能

AtCoderでは、オンラインコンテストの結果を活用して、企業の求人へ応募できる機能です。企業側としては、応募者がプログラミングやアルゴリズムに対して一定のスキルを有していることを担保できるというメリットがあります。

AtCoder関連の資格

AtCoder社は、アルゴリズム実技検定 (PAST:Practical Algorithm Skill Test)を実施しています。この実技検定は、世界最大級の競技プログラミングコンテストサイトを運営している同社のナレッジを活用し、プログラミング能力を問うものです。

Java、Python、Rubyなどメジャーなものを中心に約60種類のプログラミング言語に対応しているため、得意な言語で受験が可能です。受験すると、エキスパート、上級、中級、初級、エントリーという5段階の評価を受けられます。

参考:アルゴリズム実技検定

AtCoder関連のイベント 

AtCoder社は、さまざまなイベントの開催に協力しています。その1つにSTAGE:0 競技プログラミング 高校生大会 powered by AtCoder があります。

STAGE:0は、高校生限定のeスポーツイベントです。テレビ東京と電通がプロデュースしており、大手企業がスポンサーに名を連ねています。このイベントの一環として、  AtCoderを用いた競技プログラミングの大会が行われました。

参考:STAGE:0 競技プログラミング 高校生大会 powered by AtCoder 

 

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