1分で分かる!メタバースとは?
ねぇねぇ、ジャバード先生。最近「メタバース」っていう言葉をよく耳にするんだけど、メタバースって一体何なの?
たしかに最近メタバースは注目されているね。特にFacebook社が社名を変更して、Meta社 (正式にはメタ・プラットフォームズ社)になったことには、さすがにジャバード先生も驚いちゃったよ。
一体何が起きてるんだろう…。
メタバースっていう言葉は最近聞いたかもしれないけど、実はメタバースって従来からある技術なんだよ。
え、そうなの??
セカンドライフは聞いたことないけど、どうぶつの森はわかる!
どちらも仮想空間の中で、自分自身の分身(アバター)が別のユーザーとコミュニケーションをとることができるものなんだけど、このようなサービスをメタバースと呼んでいるんだよ。
ふむふむ。
メタバースは、すでにいろんな企業がプラットフォームを展開しているんだ。その中には、VRなどを駆使して、より高い没入感を得られるように設計されているものも多いんだよ。
そうなんだ~。でもさ、なぜ今メタバースなの?
1つの理由としては、技術が進歩したということだね。パソコンやスマートフォンの性能は数年前と比較しても、各段に進歩しているんだ。つまり「仮想空間」を実現できる環境が整った…ということだね。
なるほど!
それにコロナ禍によって、なかなか人と面を向って話すということが少なくなったでしょ?そういったコミュニケーション不足を解消するという意味でもメタバースは注目されているんだ。
たしかに、テキストでのやり取りよりも、メタバース内でやり取りしたほうが、濃いコミュニケーションがとれそうだね。
そうだよね。あとはジャバード先生の私見になるんだけど、IT業界や企業が次の新しい収益源にしようとしているという見方もできそうだね。
どういうこと?
たとえばFacebookだけど、主な収益源である広告収入が減少しているんだ。それに広告収入に依存した経営は危険性が高いからね。だからこそ、メタバースというプラットフォームを実現し、商用化することで新たな収益源としたいんじゃないかな。
ふむぅ。いろんなことが絡み合っているんだね。
そうだね。メタバースのプラットフォーム自体は少しづつ増えているけど、まだまだ課題も多いから、今後の動向に注目しておくといいよ。
はーい!ジャバード先生ありがとう!
メタバースとは?採用に役立つ基礎知識
厳密には、メタバースというワードの明確な定義はありません。メタバースは、SF小説の中に登場する仮想的な空間の名前でした。これは、meta (超越した)とuniverse(宇宙)をベースとした造語といわれています。
現在使われているメタバースは、SF小説のような仮想空間というだけではなく、実在する私たちの世界のように、仮想空間の中で他のユーザーとコミュニケーションができるという特徴があります。
メタバースに関連するエンジニア
メタバースは様々な技術の組み合わせで実現されています。関連するエンジニアとしては、サーバーサイド(バックエンド)エンジニア、フロントエンドエンジニア、ネイティブアプリエンジニアなどが挙げられます。
また、UnityやVR/ARができるエンジニアも、メタバースに関連するエンジニアといえるでしょう。
メタバースに関連するエンジニアの特徴と在籍業界
メタバースに関連するエンジニアとしては、新しいモノが大好きです。
メタバースは、Meta社 (旧Facebook社)は参入を発表、YouTube社も参入を検討するなど、業界的にも大きな注目を集めています。そのため、無限の可能性を秘めた技術にかかわりたい、自らの手で新しいものを生み出したいというエンジニアが、メタバース関連企業へ集まっているようです。
なお、メタバースに関連するエンジニアがいる業界としては、Web業界やスマートフォンアプリ業界などが挙げられます。ただし、今後「メタバース業界」という既存の流れにとらわれない業界ができる可能性も大いにあります。
採用する時に知っておくとよいこと
メタバースとVRの違い
メタバースとVRはどちらも似たような技術であるため、違いがわからないという方もいらっしゃるかもしれません。前述したとおり、メタバースというワードはやや概念的なものであり、明確な定義があるわけではありません。
メタバースは、仮想的な空間ではあるものの、必ずしも3D空間である必要はありません。そのため、VRを利用しなくてもメタバースは成立します。もちろん、VRを利用したメタバースは、ユーザーの没入感を向上させることができるでしょう。
求人のポイント
求人を作成する時は、下記の内容を求人に入れるとよいです。
1システム(サービス)の詳細
※特にそのシステム(サービス)をなぜ作っているのかを熱量をもって記載する。
2開発環境
3現在のエンジニア組織の体制
4現行システムの課題と募集の背景
5求められる業務と期待値
6エンジニアとしてのスキルアップ支援制度の有無と詳細
7エンジニアチーム内での相互成長のための仕組み(勉強会やLT会など)の有無と詳細
8選考フロー
9待遇
10キャリアパス
メタバースの豆知識
メタバースに関連するサービス
「メタバース」というワードが注目を集めている現在、様々な企業がプラットフォーマーとしてのポジションを確立しようと躍起になっています。ここではいくつかのメタバースに関連するサービスを紹介します。
クラスター株式会社 cluster
クラスター株式会社は、clusterというメタバースプラットフォームを開発、運営しています。専門的な知識や、専用のデバイスがなくても、手軽にはじめられることが、同サービスの特徴です。作成したワールド (仮想的なメタバース空間)を投稿することで、他のユーザーに遊んでもらうことができるなど、機能も豊富です。
参考:cluster
株式会社ambr xambr(クロスアンバー)
株式会社ambrは、法人向けのメタバース構築プラットフォームであるxambrというサービスをリリースしました。このサービスは、東京ゲームショウ2021で実際に採用されたそうです。ambrは、電通グループと資本提携しているため、今後メディアなどへの露出も高まっていくでしょう。
メタバース関連の資格
メタバースに関連する資格としては、日本バーチャルリアリティ学会が実施しているVR技術者認定試験というものがあります。この認定試験では、VR技術者としての知識やスキルが問われます。
メタバース関連のイベント
メタバースに関連するイベントとしては以下のようなものがあります。
Meta社 Connect
Connectは、Meta社 (旧Facebook社)が年次で実施しているカンファレンスであり、最新技術や同社の動向などが発表されます。 Connect 2021では、Meta社がSNSだけにとどまらず、メタバースの開発へ注力していくことを発表しました。また、このイベントで社名の変更も発表しています。
バーチャルマーケット2021
バーチャルマーケット2021は、メタバース空間で行われる世界最大級のイベントです。このイベントでは、メタバース空間上で渋谷や秋葉原が再現されています。その空間には、実際に存在する企業のテナントで様々な体験ができるようになっています。世界中から参加した来場者数はなんと100万人を超えたそうです。