CoffeeScript

この記事はCoffeeScriptについて解説した記事です。会話形式のやさしい文章で「CoffeeScript」の用語のイメージを紹介した後に、採用に役立つCoffeeScriptの知識を解説しています。

1分で分かる!CoffeeScriptとは?

ねぇねぇ、ジャバード先生。ちょっと聞いてもいい?

こんにちは、ことりん君。もちろんいいけど、どうしたの?

実はバナナ物流さんが社内システムとして使っているWebアプリケーションなんだけど、CoffeeScriptってやつを使っているらしいんだ。

ほうほう。

それでね、ちょっとメンテナンスする必要があるらしくて、CoffeeScriptができるエンジニアを探しているみたい。

なるほどね。

でも、ボクはCoffeeScriptっていうプログラミング言語なんて、聞いたことがなくてさ。CoffeeScriptってどんなプログラミング言語なの?

CoffeeScriptはね、JavaScriptをベースにしたプログラミング言語だよ。

あ、そうなんだね!でもさ、JavaScriptとCoffeeScriptってどういう違いがあるの?

以前のバージョンのJavaScriptは、全体的にプログラミング量が多くなってしまうという特徴があったんだ。それを解決するために開発されたのがCoffeeScriptだよ。

あぁ、プログラミングって少ない記述量の方が良いっていうよね。

厳密には、わかりやすくて、誰からみても読みやすいプログラムが良いとされているね。プログラムが長いとどうしても複雑になりがちだからね。

ふ~ん。実際にどれくらい違うの?

CoffeeScriptはJavaScriptの約1/3のプログラム量になるといわれているんだ。たしかにかなり少なくなっているよね。

それはすごいね!そんなにすごいってことは今も大人気なんだよね!!

ところがそうでもないんだよ。CoffeeScriptの影響もあって、JavaScript自体が2015年にバージョンアップしたんだ。そのバージョンアップによって、JavaScriptも簡潔なプログラミングができるようになったから、CoffeeScriptの優位性は失われてしまったんだよ。

え、そうなの??

もちろん、バナナ物流さんのように既存のアプリケーションで利用されているケースも少なくないから、完全に需要がないというわけではないけどね。

もしかしてCoffeeScriptができるエンジニアを探すのは大変だったりする?

そうだねぇ…。CoffeeScriptを使うプロジェクトも減っているから、エンジニアも昔と比べてだいぶ減っているとは思うよ。それに、これからCoffeeScriptを学ぼうって考えているエンジニアも少ないだろうしね。

これは大変なことを引き受けてしまった予感…。

CoffeeScriptはRubyの影響を受けていて、Rubyエンジニアがよく使っていたからそのあたりをあたってみるとよいかもね。あとは思い切ってCoffeeScriptからの移行を提案してもいいかも。

なるほど…。ちょっとバナナ物流さんに提案してみるよ!ジャバード先生ありがとう!

はーい!がんばってね!

CoffeeScriptとは?採用に役立つ基礎知識

CoffeeScriptとは、JavaScriptをベースにしたプログラミング言語であり、2009年にリリースされました。2017年には後継であるCoffeeScript 2がリリースされています。

一般的には、あるプログラミング言語をベースに新しいプログラミング言語を開発するとき、何らかの機能強化などが実施されますが、CoffeeScriptはそのような機能アップは行われていません。

CoffeeScriptの目的はあくまでも「JavaScriptを短く簡単に書けるようにする」ことです。実際に同一の処理をプログラミングすると、CoffeeScriptはJavaScriptの約1/3程度に記述量を抑えることができます。

ただし、JavaScriptが2015年にES2015(ES6)へバージョンアップされ、簡単に書けるようになったため、CoffeeScriptの需要は急激に縮小したといわれています。

CoffeeScriptを使うエンジニア

前述したとおり、CoffeeScriptはJavaScriptをベースとしたプログラミング言語です。そのため、CoffeeScriptはフロントエンドエンジニアが使用します。

CoffeeScriptを使うエンジニアの特徴と在籍業界

かつてCoffeeScriptは、Rubyist (Rubyエンジニア)によく使われていました。CoffeeScriptは、RubyやPythonの影響を受けており、記述方法もRubyとかなり近かったという背景があるようです。

なお、CoffeeScriptを使うエンジニアは、Web業界などに多く在籍していました。

現在では、前述したようにCoffeeScriptの衰退もあり、開発現場でCoffeeScriptが採用されることは、かなり減少しています。

採用する時に知っておくとよいこと

CoffeeScriptのスキルが必要な場合

残念ながら、CoffeeScript自体がメインストリームからは外れているため、CoffeeScriptができるエンジニアを採用するのは、なかなか難しい状況です。

とはいえ、既存のWebアプリケーションがCoffeeScriptを採用しているため、メンテナンスの必要があるというプロジェクトも少なくないかと思います。

そのような場合は、JavaScriptエンジニアまで条件を緩和したほうがよいでしょう。(ただし、エンジニア側が、CoffeeScriptを採用しているプロジェクトを敬遠する可能性は少なくありません。)

求人のポイント

求人を作成する時は、下記の内容を求人に入れるとよいです。

1システム(サービス)の詳細
※特にそのシステム(サービス)をなぜ作っているのかを熱量をもって記載する。
2開発環境
3現在のエンジニア組織の体制
4現行システムの課題と募集の背景
5求められる業務と期待値
6エンジニアとしてのスキルアップ支援制度の有無と詳細
7エンジニアチーム内での相互成長のための仕組み(勉強会やLT会など)の有無と詳細
8選考フロー
9待遇
10キャリアパス

CoffeeScriptの豆知識

CoffeeScript関連の資格

CoffeeScriptに特化した資格ではありませんが、JavaScriptに関連する資格としては以下のようなものがあります。

HTML5プロフェッショナル認定試験

HTML5プロフェッショナル認定試験は、特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)が主催しています。

この資格は、HTML5、CSS3、そしてJavaScriptのスキルや知識が問われます。HTML5プロフェッショナル認定試験はLevel.1とLevel.2から構成されており、難易度が異なります。

参考:HTML5プロフェッショナル認定試験

CoffeeScript関連のイベント

CoffeeScriptが注目されていた頃は、さまざまなカンファレンスやイベントで取り上げられていたようですが、最近はあまりそのようなイベントで取り上げられる機会がないようです。

このような状況からも、CoffeeScriptの衰退を感じます。

参考:オープンソースカンファレンスフロントエンドカンファレンス

 

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