1分で分かる!COBOLとは?
ジャバ―ド先生、リンゴ銀行って知ってる??
先生のメインバンクだよ。リンゴ銀行がどうしたの??
実はリンゴ銀行さんから1つお願いされたんだ。なんでも「こぼる」ができる人を探してほしいみたい。だから引き受けてきたんだ!でも、最大の問題は、ボクが「こぼる」を知らないってことだよね…。
ことりん君、また知らないのに引き受けちゃったんだね…。よし、じゃあ今日はジャバ―ド先生が「COBOL(コボル)」について教えてあげよう。
いつも助かります!
COBOLっていうのはプログラミング言語の1つだよ。
え、そうなの??ボク聞いたことないんだけど。
そうだね。COBOLは古いプログラミング言語なんだ。だから、もう最近では、新規プロジェクトでCOBOLを採用するってのは、ほとんど聞いたことがないよ。
うーん。じゃあなんでリンゴ銀行さんはCOBOLができるエンジニアを集めているんだろう…。
たぶん新規プロジェクトじゃなくて、保守開発じゃないかな?
なんでわかるのー??
COBOLってもともと事務処理計算をするためにつくられたんだ。そんな背景もあって、1970~1980年代には、金融機関や自治体がCOBOLを使って数多くのシステムを開発したんだよ。それも企業にとって重要な基幹システムが多かったから、現在でも稼働し続けているところも多数…という状況なんだ。
そんなに長く使われているんだね。確かにリンゴ銀行さんも自社のシステムを改修したいんだろうね!でも、なんでそんなにCOBOLが人気あったの??
当時は今ほどプログラミング言語も多くなかったからね。あと、COBOLってとっても習得しやすいって言われているんだ。通常の英文に近い感じでプログラミングできるから、もともとは非エンジニアであってプログラミングできるように設計されているんだよ。
なるほど…。ライバルが少なくて覚えやすいなら、人気がでるのも当然だよね。
そうだね。ただ、現在COBOLができるエンジニアを探すのは結構難しいかもしれないよ?
え、そうなの??人気があるならCOBOLができるエンジニアさんも多いんじゃないの??
さっきも話したようにCOBOLの全盛期は1980年代だからね。もちろん、それ以降もCOBOLができるエンジニアさんは一定数いたけど、その時代にバリバリやってた人たちが、ちょうどいま定年を迎えているんだよ。だから、COBOLができるエンジニアさんが急激に減っているんだよ!
それはマズい!!
もちろんゼロってわけじゃないけどね。COBOLは終わったプログラミング言語っていう人もいるけど、そういわれ続けて何年もたっているんだ。需要が爆発的に伸びることはないだろうけど、稼働しているシステムも多いから、なんだかんだでまだまだCOBOLの需要のある状態が続きそうだね。
なるほど…。じゃあ急いでCOBOLができるエンジニアを探さないといけないね!ちょっと行ってくるよ!
はーい!またね!
COBOLとは?採用に役立つCOBOLの基礎知識
COBOLとは、1959年にアメリカで誕生したプログラミング言語です。誕生から60年ということで、まさに還暦を迎えたばかりになりますが、いまもなお多くの現場において現役で使用されています。特に大企業、金融機関、自治体などでは、未だにCOBOLで開発されたアプリケーションがたくさん稼働しています。
COBOLは、元々事務処理を目的として事務員でも使えるように開発されたため、言語仕様がわかりやすく、英語に近いため、比較的取得しやすいという特長を持っています。
COBOLを使うエンジニア
COBOLは、主にシステムエンジニアやプログラマーといった職種の方が使用します。基本的に、Webアプリケーションやスマートフォンアプリケーションなどを開発することはできず、汎用機といわれる大型のコンピュータ上で稼働するアプリケーションを開発します。
COBOLを使うエンジニアの特徴と在籍業界
COBOLを使うエンジニアの特徴としては、年齢層が高いという点があります。この世代のエンジニアは、どちらかというと職人肌の方が多い傾向があり、なかなかコミュニケーションをとりづらいという方も少なくありません。なお、COBOLのエンジニアは、金融機関をはじめとする事業会社、官公庁、自治体などを顧客に持つSIer業界に多く存在します。
採用する時に知っておくとよいこと
どちらかというとCOBOLは、廃れていくプログラミング言語、将来性がないプログラミング言語というイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。たしかに、Webやスマートフォン向けのアプリも開発できないため、モダンなプログラミング言語とは言い難いです。
ただし、だからといって市場価値が低いという訳ではありません。これまでご説明してきたように、COBOLで開発されたアプリケーションは大量に存在しています。当然ながら、それらは保守開発などを行っていく必要があります。
そちらを進めるためにはCOBOLエンジニアを確保する必要がある一方で、COBOLエンジニアの絶対数が少ないために、COBOLエンジニアの市場価値があがっているのです。
求人のポイント
求人を作成する時は、下記の内容を求人に入れるとよいです。
1システム(サービス)の詳細※特にそのシステム(サービス)をなぜ作っているのかを熱量をもって記載する。
2開発環境
3現在のエンジニア組織の体制
4現行システムの課題と募集の背景
5求められる業務と期待値
6エンジニアとしてのスキルアップ支援制度の有無と詳細
7エンジニアチーム内での相互成長のための仕組み(勉強会やLT会など)の有無と詳細
8選考フロー
9待遇
10キャリアパス
COBOLの知識
COBOLエンジニアの名称
COBOLしか使うことができないエンジニアを「コボラー」と呼ぶことがあります。特に他意がないケースもありますが、COBOLは終わったプログラミング言語というイメージも強いことからも、ややネガティブな意味で使っているケースもあります。
COBOLの動向
COBOLはまだまだ消えない技術なのかもしれません。その証拠にAmazon社のクラウドサービスであるAWSのLambdaという機能において、COBOLがサポートされています。
https://dev.classmethod.jp/articles/lambda-custom-runtime/
需要がないプログラミング言語であれば、AWSは対応しないはずです。これは、最先端技術のクラウドサービスが、COBOLの有用性を示したといえるのではないでしょうか。