1分で分かる!APIとは?
ねぇねぇ。ジャバード先生。さっきエンジニアさんたちが「API (エーピーアイ)」がどーのこーのって話していたんだけどさ、詳しく教えてくれない??
API?もちろんいいよ!
ありがとう!なんとなーくは分かるんだけど、ふと人に説明できるかなって考えたらちょっと自信なくてさ…。
たしかに最近はいろんな企業がAPIを公開しているから、ちゃんと知っておいて損はないと思うよ!
そうなんだね!じゃあ早速お願いします!
まずはAPIっていう言葉の説明からいってみよう。APIは、Application Programming Interfaceの頭文字をとった言葉なんだ。
うーん。ちょっと難しいね。
あんまり難しく考える必要はないよ。インターフェースっていうのは、2つのものをつなぐっていう意味があるんだ。だから、APIはソフトウェアとかプログラムみたいなアプリケーションをつなぐためのものってことだね。
APIはアプリケーション同士をつなぐためのものってこと?
そういうこと!
なんでアプリケーションをつなぐ必要があるの?APIを使うと何かいいことがあるってことかな?
そうだね!エンジニアにとっては嬉しいことがたくさんあるんだよ。ちょっと具体的な話をしてみよう。例えば、ことりん君が新しくお店を出したとしよう。最近はWebで集客するのがスタンダードだから、きっとWebサイトもつくるよね?
そうだね!おしゃれなサイトにしたいな!
そのWebサイトなんだけど、来店してくれるお客さんのことを考えると、Webサイトには地図があったほうがいいよね?
そうだね!地図がないとお店の場所わからないだろうしね!
じゃあその地図ってどうつくる?
え?地図?よくあるのはGoogleのやつとかだよね?
そう!よくWebサイトでみるGoogleMapもAPIの1つなんだよ!
そうなの!?知らなかったよ…
Webサイトを使う側としては、どんなAPIを使ってるかなんて、あまり意識しないところだからね。
たしかに…。でも、簡単にいろんな機能を実現できるのは嬉しいところだね!
そうなんだ。こんな感じでAPIを使えば、他のアプリケーションの機能を簡単に利用できるようになるからね。もちろん、APIによってはお金がかかるものもあるんだけど、自分でいろんな機能を開発するよりは全然安い金額なんだよ。
商用のアプリケーションなら、お金を払ってでも使う価値がありそうだね!
ちなみにこれまで話してきたやつはAPIの中でも、Web APIと呼ばれるものなんだ。でも、Webだけではなく、WindowsなどのようなOSの機能もAPIで提供されていたりするんだよ。PCのソフトはそのOSのAPIを使って、いろんな処理を実現しているんだよ。
APIはいろんなアプリケーションで使われているんだね!ジャバード先生、ありがとう!APIについてよくわかったよ!
はーい!またいつでもおいで!
APIとは?採用に役立つAPIの基礎知識
APIとは、Application Programming Interfaceを略した言葉であり、アプリケーション間を連携させるために用いるプログラム群を指します。APIを利用する主なメリットは以下のとおりです。
- 開発生産性の向上・コストの低下
- メンテナンス性の向上
- セキュリティの強化
APIを使うエンジニア
APIはアプリケーションを開発する際に使用するものです。そのため、サーバーサイド(バックエンド)エンジニア、ネイティブアプリエンジニアなどといった職種はAPI(主にWeb API)を使います。また、社内SE(情報システム)は、社内アプリケーションを開発することがありますが、それらはあまり予算がないことが多いです。そのため、既に公開されているAPIを利用して、開発コストを下げることもあります。
APIを使うエンジニアの特徴と在籍業界
APIは、IT業界では一般的なアプリケーションの形式であるため特徴はありません。APIを使うエンジニアが多く在籍している業界としては、Web業界が挙げられます。
Web業界は、認証、SNS連携、データ取得など様々なシーンでAPIを利用します。また、APIを提供する側としても、自社のサービスが広く利用されることになるため、大きなビジネスチャンスとなる可能性があるのです。
採用する時に知っておくとよいこと
WebAPIの開発経験
昨今、アプリケーションの開発手法としてマイクロサービスと呼ばれるものが注目されています。
APIは、アプリケーション同士をつなぐものと前述しましたが、1つのアプリケーションの中でも、サーバーサイドに実装する各機能をAPI化し、それぞれの機能の関係を「疎」にした構成とすることが増えています。
そのため、採用の案件にもよりますが、API(特にWebAPI)に関する開発経験があるエンジニアは、企業側からも高い評価を受けやすいといえます。
求人のポイント
求人を作成する時は、下記の内容を求人に入れるとよいです。
1システム(サービス)の詳細
※特にそのシステム(サービス)をなぜ作っているのかを熱量をもって記載する。
2開発環境
3現在のエンジニア組織の体制
4現行システムの課題と募集の背景
5求められる業務と期待値
6エンジニアとしてのスキルアップ支援制度の有無と詳細
7エンジニアチーム内での相互成長のための仕組み(勉強会やLT会など)の有無と詳細
8選考フロー
9待遇
10キャリアパス
APIの豆知識
APIを使った有名な企業・サービス
さまざまな企業がWeb APIとして、自社サービスに関するAPIを公開しています。ここではいくつかのAPIについて紹介します。
前述したGoogle Mapも、Googleが公開しているAPIの1つです。Googleはその他にも、さまざまなサービスのAPIを提供しています。具体的には、前述したGoogle Mapをはじめ、検索関連、機械学習、ストレージ、ネットワークなど、あらゆるAPIが用意されています。
ヤフー
日本を代表するテック企業のヤフー株式会社も、ショッピング、地図、テキスト分析といったさまざまなWeb APIを公開しています。最近では、Yahoo!ニュース コメントを健全なものとすべく開発された建設的コメント順位付けAIは、深層学習を活用したAPIとして注目を集めています。
総務省
総務省もAPIを公開していることをご存じでしょうか。政府統計ポータルサイトでは、機能の1つとして日本に関するさまざまな統計をAPIで取得できるようにしています。具体的には、国勢調査、人口推計といったメジャーな情報から、学校給食栄養報告、チーズの需給表といったユニークなものまで約270のデータを取得することができます。
API関連のイベント
APIは、常に世界中にいるエンジニアの注目を集める存在です。特にWeb技術が年々進化している現在、Web APIの話題は事欠きません。そのため、さまざまなイベントが世界各地で開催されています。一例をあげると以下の通りです。
また、マルチクラウド対応APIプラットフォームとして人気が高いKongは、2021年12月に日本でKong Summit, Japan 2021を開催しました。