CloudFormation

この記事はCloudFormationについて解説した記事です。会話形式のやさしい文章で「CloudFormation」の用語のイメージを紹介した後に、採用に役立つCloudFormationの知識を解説しています。

1分で分かる!CloudFormationとは?

ねぇねぇ、ジャバード先生。AWSについて聞いてもいいかな?

もちろん!どうしたの?

AWSってさ、たまに障害が発生することがあるでしょ?他にも万が一、AWSのデータセンター?みたいな所が災害の影響を受けてしまったりする可能性もゼロじゃないよね?

そうだね。絶対ないとは言い切れないよね。

そういうときってさ、AWSに構築したアプリケーションってどうなるの?

なるほど。たしかに気になるよね。AWSは世界中にたくさんのデータセンターを持っているんだ。さらに同一地域にも複数のデータセンターがあって、万が一、1つのデータセンターが災害で使えない状態になっても、他のデータセンターでアプリケーションを稼働させることができるんだよ。

なるほど。そういう仕組みがあるんだね。でもさ、アプリケーションを稼働させるためにはインフラを構築する必要があるでしょ?なんだかんだいって、インフラ構築はやっぱり時間がかかるんだよね?

それは心配無用かな。CloudFormation (クラウドフォーメーション)を使えば、すぐにインフラを構築できるからね。

くらうどふぉーめーしょん??

そう。CloudFormationは、Infrastructure as Code (IaC)と呼ばれるサービスの1つだよ。クラウドサービス上でインフラを構築するためには、大きく分けて2つの方法があるんだ。

うんうん。

1つはWebブラウザ上で、AWSの管理画面を開いて手動で構築していく方法だよ。でも、これだとことりん君が心配しているとおり、かなり時間がかかってしまうし、急いでいるとミスだっておこるかもしれないよね。

そうだよね…。「急がないと!!」って作業していると絶対ミスしそう…。

そういったポイントを解決するのがCloudFormationだよ。CloudFormationは、インフラで構築したい環境をすべてコード化しちゃうんだ。

コード化??

もう少し簡単にいうとJSONやYAMLっていうファイル形式で、必要なAWSのリソースを定義してあげるんだ。そして、その定義ファイルを元に実行すれば、簡単にAWS環境を構築することができるってわけなんだ。

なるほど!手作業でやることをファイルに落とし込むイメージだね!

そうそう!CloudFormationを使えば、もしAWSが保有している「ある地域」のデータセンターが壊滅的な打撃を受けても、ほかの地域のデータセンターにすぐにインフラ環境を構築することができるんだよ。

一度定義ファイルを作成してしまえば、好きなときに、何回でも同じインフラ環境を構築できるってことだね!

その通り!

クラウドサービスっていろんな仕組みがあるんだね!ジャバード先生、ありがとう!

はーい!またいつでもおいで!

CloudFormationとは?採用に役立つ基礎知識

CloudFormationとは、AWS社が提供しているサービスの1つです。

通常、インフラの構築は手作業で行う必要があります。ですが、手作業による構築は時間がかかったり、場所に関する制約 (インフラを構築する環境へ出向く必要がある)があります。また、手作業によるミスなどのリスクも軽視できないものです。

CloudFormationは、AWSのリソースの構成を「テンプレート」というファイルに記述します。そのテンプレートを使って実行すれば、簡単にAWSに環境を構築できるのです。これにより、作業にかかる負荷を削減することに加え、ミスがない正確な構築を実現できるようになります。

CloudFormationを使うエンジニア

CloudFormationは、インフラ(サーバー)エンジニアインフラ基盤(データベース)エンジニア、またはインフラ(ネットワーク)エンジニアが使います。

CloudFormationを使うエンジニアの特徴と在籍業界

CloudFormationは、インフラ構築を自動化するための技術です。そのため、同じインフラ構築という作業でも、よりモダンな手法といえるでしょう。そういった意味では、CloudFormationの経験を積んでいるエンジニアは、そのほかの開発スキルについても期待できます。

なお、CloudFormationを使うエンジニアは、特定の業界ではなく、様々な業界に広く在籍しています。

採用する時に知っておくとよいこと

CloudFormationが変えるインフラエンジニアの働き方

クラウドサービスが普及する前は、インフラエンジニアはインフラ構築現場にいって作業することが当たり前でした。ですが、クラウドサービスが普及した現在、遠隔地からでも問題なくインフラを構築することができるようになりました。そして、インフラ構築はCloudFormation,TerraformなどのInfrastructure as Codeという技術によって、新たなフェーズに入っています。

1つの技術によって、これまで常識であった仕事、働き方が大きく変わるということは、意識しておきましょう。

求人のポイント

求人を作成する時は、下記の内容を求人に入れるとよいです。

1.システム(サービス)の詳細
※特にそのシステム(サービス)をなぜ作っているのかを熱量をもって記載する。
2.開発環境
3.現在のエンジニア組織の体制
4.現行システムの課題と募集の背景
5.求められる業務と期待値
6.エンジニアとしてのスキルアップ支援制度の有無と詳細
7.エンジニアチーム内での相互成長のための仕組み(勉強会やLT会など)の有無と詳細
8.選考フロー
9.待遇
10.キャリアパス

CloudFormationの豆知識

CloudFormation関連の資格

CloudFormationに関連する資格としては、AWS認定というものがあります。この認定資格は、AWSが主催しており、同社のサービスに関する知識、スキルなどが問われます。

AWS認定はレベルや目的ごとに10個の資格に分けられていますが、CloudFormationはアーキテクト向け、運用者向け、デベロッパー向けの認定資格で出題される可能性があります。

参考:AWS認定

CloudFormation関連のイベント

re:Invent

re:Inventは、Amazon Web Services社が主催している世界規模のイベントです。このイベントでは、同社のサービスに関する最新情報などが発表されます。このイベントの中で、CloudFormationに関する発表やセッションが開催されることがあります。

参考:re:Invent 2021

CI/CD Conference

CI/CD Conferenceは、CloudNative Days Tokyo Committeeという組織が主催しているイベントです。スポンサーとして、Microsoft、LINE、サイバーエージェント、GoogleCloudなど、そうそうたる面々が名を連ねています。これだけでも、非常に注目されているイベントであることがわかります。

このイベントの中でも、CloudFormationに関するセッションが開催されることがあります。

参考:CI/CD Conference

 

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