1分で分かる!JSONとは?
ねぇねぇ。ジャバード先生。聞きたいことがあるんだ。
ことりん君どうしたの?
いや、ふと思ったんだけどね。システムっていろんなものが連携するじゃん?たとえばこの前教えてもらったAPIなんかも、ひろーい意味では別のシステムとの連携だよね。
そうだね。特に企業ではたくさんのシステムがつながっていることが多いね。
そうだよね。それでさ、その「システム」と「システム」の間って、どういうデータでやり取りするか決まっているの?
なるほど。とてもいい質問だね。システム間のデータ連携もそうだけど、最近の開発ではさまざまなシーンでJSON (ジェイソン)っていう形式のデータで扱うことが多いんだ。
ジェイソン??あのお面かぶってチェーンソーを持った…
映画「13日の金曜日」はまったく関係ないよ。
じゃあ、イギリスが生んだ坊主頭のアクション俳優…
ジェイソン・ステイサムも関係ないよ。
ボクが知っているジェイソンはそれくらいだな…。
JSONっていうのは、 JavaScript Object Notationを略した言葉だよ。
あ、ボクもJavaScriptならわかるよ!
そうだよね。JavaScriptは、これまでにもたくさんお話ししてきたもんね。JSONは、もともとはJavaScript内で使われるデータ形式だったんだけど、メリットが多くてかなり使い勝手もよかったから、普及していったんだよ。
ふ~ん。そんなに便利なの?JSONの特徴ってどんなところなの??
JSONは簡単に記述できるし、データ量も比較的少ないという特徴を持っているんだよ。それにいろんなプログラミング言語でもサポートされているから、エンジニアとしても扱いやすいデータ型なんだ。
どんなプログラミング言語が対応しているの?
そんなに多いんだ!でもさ、よくわからないけどCSVとかXMLもデータ形式の1つだよね?CSVとかXMLとJSONは何が違うんだろう??
CSVっていうのは、カンマ区切りでデータを記述していくんだけど、配列とかオブジェクトっていう概念はなくて、値として持てるのはテキストだけなんだよ。だから、複雑なデータ構造にはかなり弱いんだ。具体的にはこんなイメージだよ。
name,age
“れいんたろう“,25
“れいんはなこ“,24
ふむふむ。“じゃあXMLは?
XMLはCSVよりも複雑なデータ構造も扱えるね!そういう意味では、JSONに近いともいえるかもしれない。でも、XMLは基本的に値を「タグ」と呼ばれる文字で挟む必要があるんだ。だから記述がやや面倒だし、データのサイズも大きくなりがちなんだよ。
<?xml version=”1.0″ encoding=”UTF-8″ ?>
<members>
<member>
<name>れいんたろう</name>
<age>25</age>
</member>
<member>
<name>れいんはなこ</name>
<age>24</age>
</member>
</members>
わかりやすいけど、確かにめんどくさそう…。JSONはどんな感じ?
同じデータでもJSONだとこんな感じだよ。
{
“members”: {
”member”: [
{
”name”: “れいんたろう”,
”age”: “25”
},
{
”name”: “れいんはなこ”,
”age”: “24”
}
]
}
}
JSONだとかなりスッキリするね!
そういうこと!ただし、CSVやXMLがJSONよりも劣っているということではないからね。目的に応じて最適なデータ形式を使い分けることが大事なんだ。
ジャバード先生、JSONについてよくわかったよ!ありがとう!
はーい!またいつでもおいで!
JSONとは?採用に役立つ基礎知識
JSONとは、JavaScript Object Notation の略であり、データ形式の1つです。元はJavaScript内で扱われるデータ型でしたが、その後にRFCとして策定されました。
JSONは、プログラミングで扱いやすいと同時に、人間が見ても簡単に理解しやすいという特徴を持っています。また、シンプルな構文であるため、データのファイルサイズ自体も削減することができます。
昨今の開発において、システム間のインターフェースや一時的なデータ保存などについてはJSONを利用するケースが一般的です。
JSONを使うエンジニア
JSONは、さまざまなエンジニアが使います。具体的にはWeb APIのレスポンス、あるアプリケーションの値を保持するため…といったところです。そのため、エンジニアであれば必ず理解しておきたいデータ形式といえます。
JSONを使うエンジニアの特徴と在籍業界
JSONを使うエンジニアに特徴はありません。また在籍業界についても、特に偏りはありません。むしろ、エンジニアとしては把握しておきたいものといえます。
採用する時に知っておくとよいこと
JSONを知らないエンジニア
IT業界には、エンジニアであれば知っておきたい用語やスキルがあります。今回のテーマであるJSONも、その用語やスキルの1つです。JSONを知らないというエンジニアは、エンジニアとしての質を疑わざるを得ません。
応募の際、JSONの話になることは多くないと思いますが、JSONが業界的にスタンダードなものであることは把握しておきましょう。
求人のポイント
求人を作成する時は、下記の内容を求人に入れるとよいです。
1システム(サービス)の詳細
※特にそのシステム(サービス)をなぜ作っているのかを熱量をもって記載する。
2開発環境
3現在のエンジニア組織の体制
4現行システムの課題と募集の背景
5求められる業務と期待値
6エンジニアとしてのスキルアップ支援制度の有無と詳細
7エンジニアチーム内での相互成長のための仕組み(勉強会やLT会など)の有無と詳細
8選考フロー
9待遇
10キャリアパス
JSONの豆知識
JSONを使った有名な企業・サービス
APIのレスポンス (APIで取得できる値)の型は、JSONがスタンダードです。いくつかのサービスを紹介しておきます。
日本政府 行政API
内閣府、金融庁、あるいはデジタル庁などをはじめさまざまな行政機関がAPIを公開しています。それぞれのAPIについてレスポンスデータの形式やサンプルを確認してみましょう。
ヤフー
日本を代表するテック企業のヤフー株式会社も、ショッピング、地図、テキスト分析といったさまざまなWeb APIを公開しています。このAPIもレスポンスとしてJSON形式で返すものが多いです。