XML

この記事はXMLについて解説した記事です。会話形式のやさしい文章で「XML」の用語のイメージを紹介した後に、採用に役立つXMLの知識を解説しています。

XMLとは?1分で分かるXML

ねぇねぇ、ジャバ―ド先生!ちょっと聞いてもいい??

どうしたの?ことりん君?

いや、たいしたことじゃないんだけどね。XMLってあるでしょ?なんとなくは分かっているつもりだったんだけど、この前質問されたときにちゃんと答えることができなくてさ…。

なるほど。たしかに改めて聞かれると説明に困るかもしれないね。じゃあ今日はXMLについて説明するね!

おねがいします!

XMLは「Extensible Markup Language」の略だよ。ちなみに先頭の「Ex」は発音が「X」に近いから「X」として略されているんだよ。

あぁ、XMLって略語だったんだね!

そうなんだ。日本語にすると「拡張可能なマークアップ言語」っていう意味なんだよ。簡単にいうと文字列を「タグ」で囲むことによって、ただの文字列ではなく意味を定義することができるんだよ。言葉だけだとわかりにくいから、ちょっと例を見てみよう。

<?xml version=”1.0″?>
<friends>
    <person>
        <name>ダチョウさん</name>
        <skill>足が速い</skill>
    </person>
    <person>
        <name>うさぎさん</name>
<skill>人参を無限に食べることができる</skill>
</person>
</friends>

<>がタグってやつかな?

そうだよ!タグは定義の開始と終わりを表すんだ。

<name>ダチョウさん</name>

ってところは、ダチョウさんっていう文字列がname(名前)であることを表しているんだよ。タグは自由に指定することができるから、必要があればage(年齢)とかaddress(住所)を入れてもいいんだ!

なるほどなるほど。たしかにパッとみただけでも意味が分かりやすいね!でも、なんでXMLが必要なの??

コンピュータってすごいんだけど、あらかじめ決められたことしかできないんだ。だから、企業と企業がデータをシステムで受け渡す時に、「こういう形で送りますよ」っていう形式を決めておく必要があるんだよ。XMLはその形式の1つだね。

たしかに毎回バラバラのデータを送られても困っちゃうよね。

そうなんだ。XMLのほかにも色々なデータの形式があるんだけど、その中でもXMLはコンピュータにとっても人間にとってもわかりやすいから、広く普及しているってわけなんだ。それに複雑なデータ構造もXMLなら表現することができるしね!

じゃあ実際にいろんなところでXMLが使われているのかな?

そうだね。BtoBのシステムはもちろん、企業が一般に向けて公開しているAPIにもXMLでデータを受け取るものがたくさんあるよ!たとえば、ヤフー株式会社の気象情報APIを使えば、天気の情報をXMLで取得できるよ!

あんまりこれまで意識したことなかったけど、XMLっていろんな所でたくさん使われているんだね!ジャバ―ド先生ありがとう!次はボクもきちんと説明できそうだよ!

期待しているよ!頑張ってね!

XMLとは?採用に役立つXMLの基礎知識

XMLとはファイル形式の1種であり、拡張可能なマークアップ言語です。マークアップとは、文字に「印」を付けることで、意味を持たせることを表します。XMLは企業間におけるデータ授受、ソフトウェアなどの設定値保持など、様々な用途で使用されています。特にWebではデータを配信する形式としてはスタンダードな方法となります。

XMLを使うエンジニア

エンジニアにとって、XMLは常識と言っても過言ではないレベルです。サーバーサイド(バックエンド)エンジニアであれば、外部システム等からデータを取得する際にXMLのデータを使用します。また、インフラ(サーバー)エンジニアであれば、サーバーの設定などをXML形式のファイルで保持していることがあるため、そちらの編集が必要になります。

XMLを使うエンジニアの特徴と在籍業界

前述のとおり、XMLはエンジニアであれば知っておきたいものの1つです。どのようなエンジニアであっても、XMLを記載する際のルールなどは知っておくべきです。開発の様々なシーンでXMLファイルの編集を行う必要もあります。そのため、XMLを使うエンジニアは、IT業界全体に在籍するといえます。

採用する時に知っておくとよいこと

採用する際に、XMLに関する話題となることはあまりないでしょう。強いていえば、XMLと同じようなファイルの形式として、CSV、JSON、YAMLといったものがあります。それぞれの特徴や使い分ける際のポイントなどを、きちんと説明ができるエンジニアは一定のスキルがあるという指標になるでしょう。

求人のポイント

求人を作成する時は、下記の内容を求人に入れるとよいです。

1システム(サービス)の詳細
※特にそのシステム(サービス)をなぜ作っているのかを熱量をもって記載する。
2開発環境
3現在のエンジニア組織の体制
4現行システムの課題と募集の背景
5求められる業務と期待値
6エンジニアとしてのスキルアップ支援制度の有無と詳細
7エンジニアチーム内での相互成長のための仕組み(勉強会やLT会など)の有無と詳細
8選考フロー
9待遇
10キャリアパス

XMLの豆知識

XMLは誰が決めたのか

XMLの仕様はWorld Wide Web Consortium(W3C)という組織が策定しています。この組織は、インターネットに関する様々な技術を標準化する団体であり、強い影響力を持っています。

XMLを使った有名なサービス

XMLは様々なサービスで使用されています。幾つかご紹介します。

HOT PEPPER

株式会社リクルートはレストラン情報サイトのHOT PEPPERのAPIを公開しています。こちらのAPIでは、レストランの情報などをXML形式で取得することができます。

https://webservice.recruit.co.jp/doc/hotpepper/reference.html

e-Stat

e-Statとは、政府統計の総合窓口です。このe-Statには日本に関する様々な統計情報をAPIで取得できるようになっています。こちらもXMLで値を取得することができます。

https://www.e-stat.go.jp/api/api-info/api-spec

XML関連の資格

XML関連の資格として、XML技術者育成推進委員会が主催しているXMLマスターがあります。XMLマスターは、以下の3つの試験区分で構成されています。

  • ベーシックV2 試験
  • プロフェッショナル(アプリケーション開発)試験
  • プロフェッショナル(データベース)試験

http://www.xmlmaster.org/about.html

 

関連記事

  1. JSON

  2. RDS

  3. VB.NET

  4. MATLAB

  5. dart

  6. マイクロサービス