cloud9

この記事はcloud9について解説した記事です。会話形式のやさしい文章で「cloud9」の用語のイメージを紹介した後に、採用に役立つcloud9の知識を解説しています。

1分で分かる!cloud9とは?

ふぅ…。めんどくさいなぁ…。

おや、ことりん君じゃないか。やけに険しい顔をしているね?

あ、ジャバード先生!実はプログラミングの勉強を始めようと思ってさ!

ことりん君、確か前もプログラミングの勉強するって言ってたような…。

覚えてた?今度こそ本気を出すよ!

何かを始めることはいいことだね。応援しているよ!で、その険しい顔の理由は何?

今回はプログラミングしたものを動かしたり、デバッグしたいから、統合開発環境 (IDE)ってやつを使おうと思っているんだ。

ふむふむ。

でも、いろんなソフトウェアのインストールは必要だし、環境構築しなきゃいけないしさ…。

なるほど。

おまけにさ、ボクって自宅ではデスクトップ型のPC、外ではノートパソコンを使いたい派なんだよね。そうすると、同じことを2台のPCでやらなくちゃいけないのかと思って、挫折しかけていたところってわけ…。

ちょっと挫折するのが早いかもね…。でも、煩わしいという気持ちはよくわかるよ。

なんかいい方法ないかな?環境構築しなくてもよくて、どのPCでも同じ様にプログラミングができるやつ…。そんな都合がいいものはないよね?

Cloud9 (クラウドナイン)を使えばいいんじゃない?

Cloud9?

そう。Cloud9は、AWSが提供しているクラウド型の統合開発環境だよ。Cloud9を使えば、ブラウザ上でプログラミングやデバッグができるんだ!

「ブラウザ上」ってことは、ソフトウェアのインストールや環境構築が不要??

そうだね。

PC2台分の作業も不要?

もちろん。

じゃあさ、デスクトップでプログラミングしていた内容を、ノートPC側のブラウザで確認できるってこと??

そういうことだね!

えー!!そんなに便利なものがあるの!?

ちなみにCloud9は、他のAWSサービスとも相性がいいし、複数人でリアルタイムにプログラミングも可能だよ。それに40以上のプログラミング言語に対応している点も嬉しいポイントだね。

じゃあさ、ボクもCloud9を使えば、挫折しない??

それはことりん君次第としかいえないけど…。

なんかいけそうな気がしてきた!ジャバード先生ありがとう!

いえいえ!今度こそはプログラミングできるようになるといいね!

Cloud9とは?採用に役立つ基礎知識

Cloud9とは、AWSが提供しているクラウドベースの統合開発環境です。統合開発環境とは、プログラミングはもちろん、プログラミングしたコードの実行やデバッグまで行えます。

一般的な統合開発環境 (Eclipseなど)は、PCにインストールをしたり、環境構築を行う必要があります。それらは、初心者にとってはややハードルが高く、挫折するポイントになりやすい作業です。また、経験者にとっても、面倒な作業であることは変わりません。

一方、Cloud9は、環境構築やソフトウェアをインストールする必要がありません。インターネットにつながる環境であれば、どのPCでもブラウザ上で簡単にプログラミングができます。

また、複数人でリアルタイムに共同でプログラミングしたり、サーバーレスアプリケーションの構築も可能です。

Cloud9を使うエンジニア

Cloud9は、JavaScript、Python、PHP、Rubyなどをはじめ40以上のプログラミング言語をサポートしています。

そのため、これらのプログラミング言語を使うフロントエンドエンジニアサーバーサイド(バックエンド)エンジニアネイティブアプリエンジニアなどがCloud9を利用します。

Cloud9を使うエンジニアの特徴と在籍業界

Cloud9は、AWSが提供しているサービスです。そのため、Cloud9を利用するエンジニアは、AWSのスキルも有していることが多いです。

なお、Cloud9を使うエンジニアは、さまざまな業界に在籍しています。

採用する時に知っておくとよいこと

Cloud9の人気度

TECH Street (運営:パーソルキャリア株式会社)の「ITエンジニアが使いたいIDEランキング」という調査によれば、Cloud9は8.4%で第4位とのことです。

なお、1位は32.8%で「IDEは使わない」という回答となっています。この回答をした人たちはVSCodeなどのコードエディタを利用しているものと考えられます。そう考えると、Eclipese、Microsoft Visual Studioに次ぐ人気度といえます。

統合開発環境はまだまだローカルPCにインストールして利用するものが主流ですが、近い将来にクラウドIDE (クラウド型の統合開発環境)がその座を奪う可能性は大いに期待できるでしょう。

求人のポイント

求人を作成する時は、下記の内容を求人に入れるとよいです。

1.システム(サービス)の詳細
※特にそのシステム(サービス)をなぜ作っているのかを熱量をもって記載する。
2.開発環境
3.現在のエンジニア組織の体制
4.現行システムの課題と募集の背景
5.求められる業務と期待値
6.エンジニアとしてのスキルアップ支援制度の有無と詳細
7.エンジニアチーム内での相互成長のための仕組み(勉強会やLT会など)の有無と詳細
8.選考フロー
9.待遇
10.キャリアパス

Cloud9の豆知識

Cloud9関連の資格

Cloud9関連の資格としては、AWS認定があります。AWS認定は、「基礎」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「専門知識」の4つのカテゴリ、合計11の資格で構成されています。

なお、Cloud9が出題範囲となっている認定資格は以下の通りです。

Cloud9関連のイベント

Cloud9に関連するイベントとしては以下のようなものがあります。

AWS re:Invent

AWS re:Inventは、年に1回開催されるグローバルなイベントです。AWS関連のカンファレンスとしては世界最大規模のものとなります。

新型コロナが流行する前までは、毎年ラスベガスで開催されていましたが、現在はオンラインでの開催となっています。このイベントでは、AWSに関する最新情報が発表されたり、技術的なハンズオンなどが行われます。

なお、2017年の re:Inventでは、Cloud9のリリースが大々的に発表されました。

参考:AWS re:Invent

AWS Summit

AWS Summitは、世界各国で年次開催されているイベントです。日本では、アマゾンウェブサービスジャパン株式会社が主催しています。AWSに関するカンファレンスとしては、AWS re:Inventに次ぐ規模を誇ります。なお、ここ数年は新型コロナの影響もあり、オンライン上で開催されています。

このイベントでは、AWSに関する最新情報や事例の紹介、さらには150を超えるセッションが開催されます。その中で、Cloud9に関する発表やセッションが実施されます。

参考:AWS Summit Online

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