1分で分かる!Couchbaseとは?
ねぇねぇ、ジャバード先生、少し聞いてもいいかな?
おはよう!ことりん君!どうしたの?
さっきワニさんとばったり会って、少しお話してたんだ。
ワニさんって、たしかECサイト「クロコダイル専門のカバン屋さん」を開発・運営してたよね?
そうそう。そのECサイトの話になったんだけどね、なんか「かうちべーす」がどうのこうのって言ってたんだよね。その「かうちべーす」って一体なにものなの??
ことりん君、それはCouchbase (カウチベース)のことだと思うよ。
あ、やっぱり、なんかそういうのがあるんだね。ワニさんは「とっても便利!」って話をしてたからちょっと気になってしまってさ!
よし!じゃあ今日はCouchbaseについて、わかりやすく説明しちゃうぞ!
ジャバード先生お願いします!
Couchbaseは、データベースなんだ!以上!
え、それで終わり????
終わり!と言いたいところだけど、もちろんもう少し説明するよ!データベースはこれまでにも色々教えてきたよね?
うん!MySQLとかPostgreSQLとかOracleとかSQL Serverとかだよね!
そうだね!でもCouchbaseはことりん君が挙げてくれたようなデータベースとは、少し目的が異なるんだ。
どういうこと??
データベースってデータを管理するものだよね。でも、データって一括りにしているけど、いろいろな分類の方法があるんだよ。たとえばこんな感じだよ。
トランザクションデータ | ECサイトの購買履歴や支払履歴など業務上発生するデータ |
インタラクションデータ | 検索や閲覧などといったユーザーのアクションから生成されるデータ |
オブザベーションデータ | センサーやライフログなど観察や監視により生成されるデータ |
なるほど。なるほど。
それでね、データベースにも得意なデータの種類や苦手なデータの種類があるんだ。さっきことりん君があげてくれたMySQLやOracleをRDB(Relational database)っていうんだけど、RDBはトランザクションデータの処理はとっても得意なんだけど、インタラクションデータやオブザベーションデータはどちらかというと苦手な分野なんだ。
ボクが知っているDBはトランザクションデータが得意なんだね。じゃあインタラクションデータとかオブザベーションデータはどうすればいいの?
データベースはRDBのほかにNoSQLという種類もあるんだ。インタラクションデータやオブザベーションデータは、そのNoSQLが得意としているんだよ。
RDBはトランザクションデータ、NoSQLはインタラクションデータやオブザベーションデータが得意ってことだね。データベースにも得意なこと、苦手なことがあるんだね。
そういうことだね。
あれ、ちょっと待って。じゃあさ、「トランザクションデータ」も「インタラクションデータやオブザベーションデータ」も発生するようなシステムの場合は、RDBもNoSQLも使わないといけないってこと??
ことりん君、するどいね!そこでCouchbaseの出番というわけだ。CouchbaseはNoSQL型のデータベースなんだけど、トランザクションデータからインタラクションデータやオブザベーションデータまで全領域をカバーできるんだ!
なるほど!ワニさんはそれが便利っていってたんだね!
あまり聞いたことがないかもしれないけど、すでにPayPalやLinkdinをはじめとするグローバルな大企業は導入しているところも多いんだ。すでにビッグデータ時代は到来しつつあるけど、これからもっと需要が増えていくソフトウェアといえるね!
ジャバード先生ありがとう!Couchbaseについてよくわかったよ!
良かったね!困ったらまたいつでもおいで!
Couchbaseとは?採用に役立つCouchbaseの基礎知識
CouchbaseとはNoSQL型のデータベースです。通常データベースは値を文字列で扱いますが、このCouchbaseはJSONという形式で扱うという特徴を持っています。
Couchbaseは、パフォーマンスに優れており、大規模なシステムであっても問題なく運用できます。また、障害に強い構成を容易に構築できる点も魅力の1つです。
Couchbaseは、Linkedin、PayPal、ebay、CISCO、COMCASTをはじめ、さまざまな企業に導入されています。
Couchbaseを使うエンジニア
CouchbaseはWebアプリケーションなど、ユーザーのアクションを管理したい際に導入されることが多いです。そのため、アプリケーションを開発する側としてはサーバーサイド(バックエンド)エンジニア、フロントエンドエンジニアなどが関わります。
Couchbaseを使うエンジニアの特徴と在籍業界
Couchbaseを導入している日本企業はまだ少ない状況です。そのため、Couchbaseを使うエンジニアの絶対数はかなり少ないといえます。ECサイトなどのように、Web上のユーザーアクションが重要となるものに導入されることが多く、今後さらに日本でもシェアを獲得していくと予想されます。
そのため、Couchbaseのスキルを持つエンジニアは、Web業界に在籍していることが多いです。
求人のポイント
求人を作成する時は、下記の内容を求人に入れるとよいです。
1システム(サービス)の詳細
※特にそのシステム(サービス)をなぜ作っているのかを熱量をもって記載する。
2開発環境
3現在のエンジニア組織の体制
4現行システムの課題と募集の背景
5求められる業務と期待値
6エンジニアとしてのスキルアップ支援制度の有無と詳細
7エンジニアチーム内での相互成長のための仕組み(勉強会やLT会など)の有無と詳細
8選考フロー
9待遇
10キャリアパス
Couchbaseの豆知識
Couchbaseを使った有名な企業・サービス
Couchbaseはさまざまな企業やサービスが導入しています。ここではいくつかの事例を紹介します。
LinkedInは世界で最大のビジネスSNSです。全世界で6億人、日本だけでも200万人を超えるユーザーがいます。このLinkedInもCouchbaseを採用しています。
https://engineering.linkedin.com/blog/2017/12/couchbase-ecosystem-at-linkedin
KDDI
日本の通信会社であるKDDIもCouchbaseを採用している1社です。Couchbaseの導入により、アプリケーションの迅速な展開、システムのダウンタイムの圧縮に成功したそうです。
https://www.couchbase.com/customers/kddi
Couchbase関連の資格
Couchbase社はCouchbaseに関する様々な資格を展開しています。
※ ただし、認定資格試験について日本語で受けることはできません。
- Couchbase Associate Java Developer
- Couchbase Associate .NET Developer
- Couchbase Associate Node.js Developer
- Couchbase Associate Architect
- Couchbase Professional Administrator
参考:https://www.couchbase.com/academy/certification
## Couchbase関連のイベント
Couchbase関連のイベントとしては、同社が毎年開催しているCouchbase Connectというものがあります。なお、近年はコロナ禍の影響もあり、オンラインで開催されています。