ロードバランサ

この記事はロードバランサについて解説した記事です。会話形式のやさしい文章で「ロードバランサ」の用語のイメージを紹介した後に、採用に役立つロードバランサの知識を解説しています。

1分で分かる!ロードバランサとは?

ジャバード先生、大変だよ〜!!

ことりん君、どうしたの??

ロバさんのWebアプリケーションがダウンしちゃったらしいんだ!!

あぁ、たしかロバさんってNode.jsとかApacheでWebアプリケーションをつくるっていってたね。

そうそう!この前やっと開発が終わったから、Webアプリケーションを公開したみたい!

それはすごいね。それでダウンした原因は何か聞いてるの?

いや、詳しくはわからないんだけどね、どうも有名なインフルエンサーが、ロバさんのWebアプリケーションをSNSで紹介したみたいなんだ。

なるほどね。それで急激にアクセスが増えて、Webアプリケーションに高い負荷がかかってしまったのかもしれないね。

高い負荷がかかるとWebアプリケーションがダウンしちゃうの?

そうだよ。サーバーって処理能力の上限が決まっているからね。

そうなんだ…。じゃあ、どうすればいいの?

対策はいろいろあるんだけど、サーバーの「スケールアップ」か「スケールアウト」を検討したほうがいいかもね。

スケールアップとスケールアウト??

そうそう。簡単にいうと、スケールアップっていうのは、サーバーの性能をアップする方法、スケールアウトっていうのはサーバーの台数を増やす方法なんだ。

うーん。今回はどっちがいいんだろう?

ロバさん、いま1台のサーバーしか使ってないのであればスケールアウトしたほうがいいかもね。それとロードバランサも導入しておくといいよ。

ロードバランサってなに?

ロードバランサは、日本語では「負荷分散装置」って呼ばれているものだよ。その名のとおり、サーバーの負荷を分散するための装置なんだ。

サーバーの負荷を分散?

そう。さっきもいったように1台のサーバーが処理できる量は決まっているんだ。だから複数のサーバー構成にしても、アクセスが1台に偏ってしまうと、そのサーバーはダウンしちゃうんだ。

あぁ、そっか!だから、複数台あるサーバーに負荷を振り分けるような仕組みが必要ってことだね!

そういうこと!そして、その装置こそがロードバランサなんだ。でも、ロードバランサの機能は、ただ負荷を分散するだけじゃないよ。

他にも機能があるんだ?

そう。大事な機能があるんだ。その機能は、死活監視というものだよ。

死活監視っていうのはどんな機能なの?

どんなに対策をしていてもサーバーはダウンしちゃうことがあるんだ。たとえば故障とかね。そのとき、ロードバランサがダウンしたサーバーに通信を振り分けちゃうと、その通信は正常終了しないよね?

あぁ、たしかにそうだね。

ロードバランサの死活監視というのは、振り分け先となるサーバーがダウンしていないかチェックする機能なんだ。そして、もしサーバーがダウンしているときは、そのダウンしたサーバーには負荷を分散しないようにするんだよ。

あぁ、そっか!そうすれば複数台のうちの1台がダウンしても、Webアプリケーション自体がとまることはなさそうだね!

ことりん君、するどいね!ロードバランサは負荷分散と死活監視という機能で、Webアプリケーションをサーバーダウンから守ってくれるんだ!サービスを安定的に継続するためには欠かせないものだよ!

ジャバード先生、ありがとう!ロバさんにサーバーをスケールアウトして、ロードバランサを導入するように伝えてみるよ!

はーい!解決するといいね!

ロードバランサとは?採用に役立つ基礎知識

ロードバランサとは、複数台あるサーバーに対して、通信を均等に分散させるための装置のことです。ロードバランサは以下のような機能があります

  • サーバーに対する負荷を分散する
  • 死活監視を行う
  • ダウンしたサーバーには負荷分散対象外とする

ロードバランサを導入することで、上記機能などによりサービスそのものがダウンするリスクを低下させることができます。

ードバランサと関係があるエンジニア

ロードバランサを使うエンジニアとしては、インフラ(ネットワーク)エンジニアインフラ(サーバー)エンジニアなどが挙げられます。

ードバランサと関係があるエンジニアの特徴と在籍業界

前述したように、ロードバランサを含めたインフラは、ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアなどのインフラエンジニアが担当します。インフラエンジニアはユーザーの目に触れる部分ではないため、あまり目立たない部分ではありますが、非常に重要な役割を持っています。このような特性からも、どちらかというと縁の下の力持ち的な仕事を好む人が多い傾向があります。

なお、ロードバランサと関係があるエンジニアは、さまざまな業界に在籍しています。なぜなら、インターネットに接続するアプリケーションであれば、ロードバランサが必要となるケースが多いためです。

採用する時に知っておくとよいこと

ロードバランサの種類

ロードバランサは大きく2つに分けられます。1つはハードウェア型のロードバランサ、もう1つはソフトウェア型のロードバランサです。特に最近ではソフトウェア型でもクラウド型のロードバランサがスタンダードとなりつつあります。

ロードバランサ自身にも処理能力があるため、過度の負荷がかかってしまうと、遅延が発生する原因になりかねません。ハードウェアの場合は機器の入れ替えなど物理的な作業が必要となりますが、クラウド型のロードバランサであれば、簡単にスペックをあげることができます。

ちなみにロードバランサ自体が故障するケースもあるため、そちらに対する備えも必要です。

採用時にあまり細かい話になることはないかもしれませんが、インフラに関する知識として把握しておくとよいでしょう。

求人のポイント

求人を作成する時は、下記の内容を求人に入れるとよいです。

1システム(サービス)の詳細
※特にそのシステム(サービス)をなぜ作っているのかを熱量をもって記載する。
2開発環境
3現在のエンジニア組織の体制
4現行システムの課題と募集の背景
5求められる業務と期待値
6エンジニアとしてのスキルアップ支援制度の有無と詳細
7エンジニアチーム内での相互成長のための仕組み(勉強会やLT会など)の有無と詳細
8選考フロー
9待遇
10キャリアパス

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ードバランサ関連の資格

ロードバランサ関連の資格としては、以下のようなものがあります。

Linux技術者認定資格 (LinuC)

LinuCは、LPI-JAPANが主催するLinuxに関するスキルを問う認定資格です。この認定資格では、ロードバランサに関する基礎知識が出題されることがあります。

参考:Linux技術者認定資格 (LinuC)

Linux Professional Institute主催 Linux Essentials および LPIC

シスコ技術者認定

シスコ技術者認定は、シスコが主催する認定資格であり、同社の製品に関する知識が問われます。この資格は、エントリー、アソシエイト、プロフェッショナル、エキスパートの4レベルに分かれています。

参考:シスコ技術者認定

ードバランサ関連のイベント 

ロードバランサ関連のイベントとしては以下のようなものがあります。

Network World 2021

Network World 2021は、株式会社ナノオプト・メディアが主催するイベントです。このイベントでは、ネットワークインフラやワイヤレスなどのテーマに関するセッションが開催されます。

参考:Network World 2021

 

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