Apache

この記事はApacheについて解説した記事です。会話形式のやさしい文章で「Apache」の用語のイメージを紹介した後に、採用に役立つApacheの知識を解説しています。

1分で分かる!Apacheとは?

ジャバード先生、おすすめのWebサーバーソフトウェアってなに?

おすすめ?そうだなぁ。「何をしたいか」といった目的にもよるけど、もう少し詳しく教えてくれるかな?

前にロバさんがNode.jsMySQLを使ってWebアプリケーションを開発しているって話したじゃん?そのWebアプリケーションが完成したらしいんだけど、どのWebサーバーソフトウェアを使えばよいか迷っているみたいなんだ。

なるほどね。そういうことならApache (アパッチ)でいいかもしれないね。

Apache?それって人気があるの?

そうだね。Webサーバーのソフトウェアとして人気があるのは、ApacheとNginxっていうソフトウェアなんだけど、一言でいうとNginxはメモリ消費量が小さく処理が高速で、Apacheはどんな処理でも平均的にこなしちゃう感じだね。

ふむふむ。Webサーバーソフトウェアは、ApacheとNginxっていうのが人気なんだね。Apacheはなんでそんなに人気があるの?なにか特徴があるのかな?

Apacheは、LinuxやWindowsをはじめ、いろんなOSで動くんだ。それにオープンソースソフトウェアという点も人気の理由の1つといえるね。

なるほど!OSを選ばないところも、無料で使えるところもエンジニアさんにとっては嬉しいポイントっていえそうだね!

高機能なのに無料っていうのがすごいよね。でも、Apacheの人気が高い理由はそれだけじゃないよ。LAMP (ランプ)環境って聞いたことがあるかな?

LAMP?

そうそう。「Linux」、「Apache」、「MySQL、MariaDB」、「PHP、Perl、Python」というそれぞれの頭文字をとってLAMP環境っていうんだ。LAMP環境はWebアプリケーションやWebサイトの構築に最適なオープンソースソフトウェア群のことなんだ。Apacheだけじゃなくて、いろんなオープンソースソフトウェアを組み合わせて使うことで、さらに大きな効果を得ることができるんだ。

全部無料で使えて、それだけでWebアプリケーションがつくれるってすごいことだよね?

そうだね。有料と変わらないくらい機能も豊富なのに、こういったソフトが無料で使えるのがオープンソースソフトウェアのすごさだね。

じゃあキリンさんには、Apacheをおすすめしてみるよ!Apacheならきっと満足してくれるはず!

うん。それでいいんじゃないかな。Apacheなら情報もたくさんあるから、何かトラブルや困ったことがあっても解決できるはず!もちろん、何かあればいつでも聞いてね。

ジャバード先生、ありがとう!ちょっといってきます!

はーい!いってらっしゃい!

Apacheとは?採用に役立つApacheの基礎知識

Apacheとは、Webサーバーソフトウェアの1つです。Apacheは1995年にリリースされて以降、現在にいたるまで、さまざまなWebアプリケーションのサーバーとして選ばれてきました。いまも数あるWebサーバーソフトウェアの中でもトップレベルのシェアを誇っています。

開発は、Apache Software Foundation (Apacheソフトウェア財団)が開発しており、オープンソースソフトウェアとして公開されています。

Apacheを使うエンジニア

Apacheを使うエンジニアとしては、インフラ(サーバー)エンジニアが挙げられます。Apacheのインストールや各種設定、および運用などは、インフラ(サーバー)エンジニアが担当します。

なお、開発環境を構築する際などは、サーバーサイド(バックエンド)エンジニアなどがインストールなどを担当することもあります。そのため、エンジニアであれば、ある程度の知識は知っておきたいところです。

Apacheを使うエンジニアが在籍している業界

Apacheを使うエンジニアが多く在籍しているのは、Web業界です。前述したとおり、ApacheはWebサーバーとして大きなシェアを獲得しています。そのため、必然的にApacheのスキルを有しているエンジニアも数多くいます。また、SIerなどもWebアプリケーションを構築する機会が多いため、SIer業界にも属しています。

インフラ(サーバー)エンジニアであれば、Apacheの構築経験を有していることが多いため、エンジニアの数も多めといえるでしょう。

採用する時に知っておくとよいこと

Apacheとクラウド

現在、クラウドサービスが人気を集めています。AmazonのAWS、MicrosoftのAzure、そしてGoogleのGCPなどは、エンジニアであれば、誰もが知っているサービスです。クラウドサービスが流行すると、インフラエンジニア (サーバーエンジニアやネットワークエンジニア)の仕事は、確実に減少してくるでしょう。特にSaaSPaaSに分類されるようなクラウドサービスが伸びると、その傾向は顕著になります。

ただし、完全に需要がインフラエンジニアの需要がなくなるわけではありません。IaaSと呼ばれるサービスの場合は、各クラウドサービスが提供する仮想マシンにApacheなどのWebサーバーソフトウェアを自らインストール、設定する必要があるからです。もちろん、オンプレミスのサーバーを構築するという需要もまだまだあるでしょう。

何れにしても、インフラエンジニアは、今後クラウドのスキルを有していることが必須となっていくものと予想できます。

※内部リンク:SaaS、PaaS、IaaS

求人のポイント

求人を作成する時は、下記の内容を求人に入れるとよいです。

1システム(サービス)の詳細
※特にそのシステム(サービス)をなぜ作っているのかを熱量をもって記載する。
2開発環境
3現在のエンジニア組織の体制
4現行システムの課題と募集の背景
5求められる業務と期待値
6エンジニアとしてのスキルアップ支援制度の有無と詳細
7エンジニアチーム内での相互成長のための仕組み(勉強会やLT会など)の有無と詳細
8選考フロー
9待遇
10キャリアパス

Apacheの豆知識

Apacheの競合製品

Apacheは人気があるWebサーバーソフトウェアですが、いくつかの競合製品があります。ここではその競合製品を簡単に紹介します。

Nginx (エンジンエックス)

2002年、ロシアのエンジニアによって開発されたWebサーバーソフトウェアです。現在、Apacheとシェアトップの座を争うほどの人気を持っています。Q-Success社が発表しているWebサーバーのシェアによれば、2021年5月にApacheからシェアの座を奪って以降、徐々にその差を広げています。

IIS (アイアイエス)

Microsoft社が開発しているWebサーバーソフトウェアであり、無料で利用することができます。正式名称はMicrosoft Internet Information Servicesといいます。シェアとしては5位あたりとなりますが、Windowsサーバーを利用している場合は、標準のWebサーバーソフトウェアであるIISを利用することが一般的です。

Apache関連の資格

Apacheに特化した資格ではありませんが、Linuxに関連する以下の資格ではApacheの設定に関する知識を求められます。

Apache関連のイベント 

Apache関連のイベントとしては以下のようなものがあります。

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