1分で分かる!Tomcatとは?
ジャバ―ド先生!ちょっと聞いてもいい??
どうしたのー??
実はバナナ物流さんにJavaエンジニアを探してほしいって頼まれちゃってさ…。
Javaエンジニアは結構多いからすぐ見つかるんじゃないかな??
あ、そこは大丈夫なんだけどね。バナナ物流さんの応募条件には、システム構成に関することが書いてあったんだ。で、Tomcat(トムキャット)っていうのがあったんだけど、これってなにをするものなの??
Tomcatっていうのはね、Javaで書いたプログラムをWebサーバーでうごかすために必要なソフトウェアのことだよ!わかったかな??
えっと…とりあえず何かのソフトウェアってことだけは、よくわかったよ!
もう少し、順を追って詳しく説明するね!まず、JavaはWebアプリケーションのサーバーサイドを開発することができるんだけど、そのプログラムをJava Servlet(ジャバサ ーブレット)っていうんだ!
JavaのサーバープログラムがJava Servletね…。それでそれで??
Webアプリケーションを動かすためには、当然だけどWebサーバーっていうやつが必要になるんだ。だから、サーバーにApacheとかNginxとかIISっていうWebサーバー専用のソフトウェアをインストールして構築するんだ。
よく聞く「Webサーバーの立ち上げ」ってやつかな?
そうそう、それだね。でも、WebサーバーだけではJava Servletを動かすことができないんだよ。Java Servletを動かすためには、Webコンテナっていうものが必要になるというわけだ。そのWebコンテナが、WebサーバーとJava Servletの橋渡しをしてくれるイメージなんだ。
WebサーバーがWebコンテナに「JavaServletを動かして!」ってお願いしている感じだね!
そうだね!で、そのWebコンテナがどうしたの?って話なんだけど、TomcatっていうのはWebコンテナの機能を持ったソフトウェアなんだ!ほかにも色々種類があるんだけど、いちばんスタンダードなやつだから、覚えておくといいよ!
えっと、つまりWebコンテナであるTomcatは、JavaのサーバーサイドプログラムであるJava ServletをWebサーバー上で動かすために必要なもの…であってる??
ことりん君、完璧!!それだけ理解していれば大丈夫!!
Tomcatのことで、エンジニアさんは何か気を付ける必要ある??
ディレクトリの決めごととか幾つかのルールに従う必要はあるんだけど、Javaのプログラム自体は大きく変わるものではないよ!
りょーかい!!ジャバ―ド先生ありがとう!さっそくJavaができるエンジニアさんを探してみるよ!
がんばってね!
Tomcatとは?採用に役立つTomcatの基礎知識
Tomcatは、Webコンテナといわれるソフトウェアの1つです。正式にはApache Tomcatというソフトウェア名ですが、一般的にはTomcatと呼ばれています。Tomcatは、Webコンテナというソフトウェアの1つであり、Webサーバー上でJava ServletなどといったJavaプログラムを動かすために使用します。Tomcatは、オープンソースソフトウェアオープンソースソフトウェアとは、無料で使用・改変できるソフトウェアを指します。無料とはいえ、有償版と比較しても、遜色がないものが非常に多くあります。 オープンソースソフトウェアを採用するメリットとしては、信頼性が高いという点でしょう。日々有志が改修を行っています。脆弱性などが発見された場合も。また、当然ながら無料であるため、他の製品版のソフトウェアとと比較すると、大幅なコスト削減効果も期待できます ちなみにオープンソースソフトウェアの一例としては、Java、Python、PHPといったプログラミング言語、MySQLなどのデータベース、その他さまざまなソフトウェアなどが挙げられます。 Moreであるため、誰でも無料で利用することができます。機能面も充実していることから、Webコンテナとしてスタンダードなポジションを確立しています。
Tomcatを使うエンジニア
TomcatはWebコンテナの1つであるということは前述したとおりです。このようなWebアプリケーションを動かすために必要となるソフトウェアをミドルウェアといいます。ミドルウェアは、一般的にインフラ(サーバー)エンジニアがインストールします。ただし、プロジェクトの規模が小さい場合、あるいは開発環境の構築などでは開発担当のエンジニアが対応するケースもあります。
Tomcatを使うエンジニアの特徴と在籍業界
TomcatはWeb業界やSIer業界などで広く使用されます。JavaでWebアプリケーション開発をする場合は、Tomcatを利用するケースが多いため、これらの業界にはTomcatの知見をもったエンジニアが多く在籍しています。
採用する時に知っておくとよいこと
Tomcatはインフラエンジニアが構築するということは前述したとおりですが、そのインフラエンジニアの採用はなかなか難しいものです。インフラエンジニアと一言でいっても、様々な規模、技術要素、タスクが存在します。インフラエンジニアとしてのスキルを確認する際は以下のようなポイントに気を付けましょう。
- 対応できる要素(サーバー/ネットワーク/データベースなど)と工程(設計/構築/運用)
- オンプレ、クラウドそれぞれの構築経験
- 構築したインフラの規模
求人のポイント
求人を作成する時は、下記の内容を求人に入れるとよいです。
1システム(サービス)の詳細
※特にそのシステム(サービス)をなぜ作っているのかを熱量をもって記載する。
2開発環境
3現在のエンジニア組織の体制
4現行システムの課題と募集の背景
5求められる業務と期待値
6エンジニアとしてのスキルアップ支援制度の有無と詳細
7エンジニアチーム内での相互成長のための仕組み(勉強会やLT会など)の有無と詳細
8選考フロー
9待遇
10キャリアパス
Tomcatの豆知識
Tomcatの特徴
TomcatはWebコンテナというカテゴリにおいて、スタンダードなソフトウェアです。数あるWebコンテナの中でTomcatが選ばれていることには理由があります。
まずは、極めて安定した動作であること、そしてある程度のスペックを持ったハードウェアであれば問題ないことが挙げられます。そのほかにも、商用環境に劣らないパフォーマンスであったり、Windows、LinuxといったOSのプラットフォームを選ばない点もTomcatの強みといえます。
TomcatはWebサーバーでもある
Tomcatは、Javaのプログラムを動かすためのWebコンテナというものですが、実はWebサーバーとしての機能も有しています。そのため、ただ動かすだけであればApacheなどのWebサーバーは必要ないのです。ただし、Tomcatが有しているWebサーバーとしての機能は、あくまでも簡易的なものであり、実用環境に耐えうるものではありません。
そのため、JavaのWebアプリケーションを動作させるためには、Apache + Tomcat(Webコンテナ)という構成が基本であることを覚えておきましょう。
その他のWebコンテナソフトウェア
今回はTomcat(Apache Tomcat)についてご紹介しましたが、Webコンテナとしては以下のようなものがあります。