IaaS

この記事はIaaSについて解説した記事です。会話形式のやさしい文章で「IaaS」の用語のイメージを紹介した後に、採用に役立つIaaSの知識を解説しています。

1分で分かる!IaaSとは?

困ったなぁ…。誰か相談に乗ってくれる人いないかなぁ…。

おや、どうしたの?また困っているみたいだね、ことりん君!

あぁ、ボクが困っているところに、必ず颯爽と登場するジャバ―ド先生!!そうなんです…。今日も困ってます…。

何があったのかな??話してごらん??

うん!実はタマネギ不動産さんから相談を受けているんだ。タマネギ不動産さんは、色んなシステムのサーバーを自社で準備して運用しているんだ。そのサーバーなんだけど、今度メーカーのサポートが切れるから、新しいものを購入しようと思って業者に見積もりをとったらしいんだよ。でも、その費用がバカみたいに高くて困っているらしくて…。

なるほど。いわゆるオンプレミスってやつだね。タマネギ不動産さんは他になにかいってた??

そういえばサーバーの費用も高いらしんだけど、そのサーバーの保守や運用を行うエンジニアの人件費も高くてちょっと困っているみたいなことを聞いたよ。

エンジニアは人材不足だから、人件費も年々上昇しているからね。他にもある??

あとは不動産やさんって年度末に向けてピークになるじゃん?でも、それ以外の時はわりと落ち着いているらしいんだ。ただ、Webサーバーの性能としては、そのピークに耐えるものを用意しておかないといけないってところもコストが上昇する要因だっていってたな…。

たしかに賃貸サイトとかは年間で時期によって波があるだろうね。タマネギ不動産さん、結構いろいろ困っているみたいだね。

でもさ、こんなたくさんの悩みを解決する方法なんてあるのかな?悪いけどタマネギ不動産さんには諦めてもらうしかなさそうだよね…。

そんなことはないよ。タマネギ不動産さんにはIaaS(イアース)をオススメしたらいいんじゃないかな?

いあーす??このまえ教えてもらったSaaSとかPaaSと似ているけど似たようなもの??

そうだね。IaaSは、SaaSやPaaSと同じクラウドサービスの1つだよ。ただ、クラウドサービスと一言でいっても「何を提供するか」が異なるんだ。だから、提供する機能によって、SaaS、PaaS、IaaSと分類しているんだよ。

なるほど!じゃあ親戚みたいなもんだね!で、IaaSは何を提供するの??

IaaSは、Infrastructure as a Serviceの略なんだ。その名前のとおり、クラウドサービスを通してインフラストラクチャを提供しているんだ。

なるほど!インフラストラクチャね!…で、インフラってよく聞くけど具体的には何のことだっけ…??

インフラっていうのはサーバー、ネットワーク、ストレージなどを指すんだ。

あぁ、そうだった!じゃあさ、タマネギ不動産さんの悩みはIaaSを導入すれば解決しそうってことでいいのかな?

そうだね。まず1つ目の悩みであるコスト面から説明するね。オンプレだとサーバーを購入する場合もレンタルする場合もかなり高い出費となりがちなんだよ。一方、IaaSの場合は従量課金であることが多いんだ。必要なリソースを使った分だけ支払えばいいから、コスト的にはかなり低く抑えることができるよ。

ふむふむ…。

それにインフラエンジニアが本来担当すべきサーバーの構築とか運用は一切やる必要がないんだ。必要なのはWebブラウザ上、または各クラウドベンダーが用意したAPI経由でクラウドサービスをコントロールするだけでいいんだよ。

それはかなり楽になりそうだね!

そうなんだ!もちろん、IaaSであればリソースを拡大するとき、縮小するときも、WebブラウザやAPIの簡単な操作で自由にコントロールできるからね。その点もタマネギ不動産さんの期待に応えることができるんじゃないかな?

うんうん!かなり良さそうだね!早速タマネギ不動産さんとお話してくるよ!

気に入ってくれるといいね!

IaaSとは?採用に役立つIaaSの基礎知識

IaaSとは、Infrastructure as a Serviceの略でありクラウドのサービス提供モデルの1つです。IaaSが提供するのは、サーバー、ネットワーク、ストレージといったインフラの機能です。そのため、同じクラウドのサービス提供モデルであるSaaSやPaaSと比較すると、自由度や柔軟性はかなり高いといえます。

IaaSを使うエンジニア

IaaSはすべてのエンジニアに影響をもたらすものです。ただし、直接的にIaaSを使うのはインフラ(サーバー)エンジニアインフラ基盤(データベース)エンジニアインフラ(ネットワーク)エンジニアなどといったインフラを担当するエンジニアです。

IaaSを使うエンジニアの特徴と在籍業界

IaaSはすでに様々な業界の様々なシステムで使われています。特別な制約がない限り、コストを抑えることができ、構築も短期間で対応できるIaaSを検討するケースが増えています。そのため、IaaSを使うエンジニアが在籍も広い方面に在籍しています。

採用する時に知っておくとよいこと

クラウドサービスの普及により、インフラエンジニアの仕事は大きく変わりつつあります。これまでのオンプレミスの仕事はもちろんですが、クラウドサービスであるIaaSに関するスキルも求められるようになりつつあります。求人の内容にもよりますが、特にシェアが高いAWSAzureGCPのうち、1つ以上のクラウドサービスに関するスキルを有しているかは確認するようにしましょう。

求人のポイント

求人を作成する時は、下記の内容を求人に入れるとよいです。

1システム(サービス)の詳細
※特にそのシステム(サービス)をなぜ作っているのかを熱量をもって記載する。
2開発環境
3現在のエンジニア組織の体制
4現行システムの課題と募集の背景
5求められる業務と期待値
6エンジニアとしてのスキルアップ支援制度の有無と詳細
7エンジニアチーム内での相互成長のための仕組み(勉強会やLT会など)の有無と詳細
8選考フロー
9待遇
10キャリアパス

IaaSの豆知識

IaaSのメリット・デメリット

IaaSのメリットとしては以下のような点があります。

  • インフラの構築・運用関連のコストを削減することができる
  • インフラ構築にかかる時間を短縮できる
  • スケールアップやダウンなど柔軟なシステムを実現できる

一方、IaaSのデメリットは以下の通りです。

  • オンプレミスのスキルが低下するリスクがある
  • クラウドサービス側で障害が発生した場合は対策ができない

IaaSの主なサービス

IaaSの主なサービスは以下の通りです。

Amazon社 AWS

AWSでは仮想コンピュータを提供するEC2、ストレージ機能を提供するS3などがIaaSサービスに分類されます。

Microsoft社 Azure

Azureも、AWSと同様にAzure Virtual Machinesという仮想コンピューティングサービスを提供しています。また、ストレージサービスとしてAzure Filesなども用意されています。

Google社 GCP

GCPのコンピューティングサービスはGoogle Compute Engineというサービスです。また、ストレージサービスはCloud Storageというものを提供しています。

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