1分で分かる!SaaSとは?
ねぇねぇジャバ―ド先生!イノシシさんのこと覚えている??
イノシシさん?あぁ、たしかLaravelでWebアプリケーションをつくろうとしていたよね?
そうそう!そのイノシシさんなんだけど、Webアプリケーションが完成したらしいんだ!
それはすごいね!
それでね、どうやって公開しようかイノシシさん迷っているらしいんだよ。イノシシさんはインフラとかあまり詳しくないし、めんどくさいから嫌だっていってて…。とはいえインフラエンジニア雇うのはお金がかかるだろうし…。
なるほど…。だったらPaaS(パース)を利用してみたらどうだろう??
ぱーす??
そう。PaaSはPlatform as a Serviceの略だよ。同じようなものにSaaSやIaaSがあるよ。
あ、SaaSはこの前ジャバ―ド先生が教えてくれたやつだ!たしかアプリケーションそのものを提供してくれるってやつだったよね。じゃあPaaSってどんなものなの??
PaaSはクラウドにおけるサービスモデルの1つで、いわゆるプラットフォームを提供してくれるんだ。ちなみにここでいうプラットフォームとは、ハードウェア、OS、ミドルウェアなどの機能を指しているよ。
えっと、プラットフォームが提供されるとイノシシさんは何が嬉しいの??
アプリケーションを公開するための方法は主に2通りあるんだ。1つはオンプレミスってやつで、これはサーバーやネットワークを自前で準備する方法なんだ。ただ、オンプレミスの環境を構築するのは、お金も時間もかかるんだよ。なぜなら、実際にインフラの設計、ハードウェアや通信機器の購入、そしてインフラの構築をする必要があるからね。
たしかにサーバーくださいって業者さんにお願いしてもすぐ納入されるわけじゃないしね…。
そうなんだ。その他にもオンプレミスの場合は、途中で性能アップしたくなったときも同じように時間やお金がかかるんだよ。
そっかぁ。オンプレミスで環境を構築するのは大変なんだね。
で、PaaSの話なんだけど、PaasにすればエンジニアさんはつくったアプリケーションをPaaSが提供しているプラットフォームにのせるだけでいいんだ。つまり、インフラまわりの面倒な作業はPaaSを提供する会社にお任せってわけだね。
あ、なんかとっても楽そうだね。それならイノシシさんはアプリケーションの開発に集中できそうだ!
そうそう!もちろん、PaaSもインフラ関連の設定がまったく必要ないって訳ではないんだけど、すべてWebブラウザ上で設定できちゃうんだよ。だから、イノシシさんが実際にハードウェアを購入したりネットワークを構築する必要はなくて、Webブラウザでポチポチ設定していけばインフラを準備できちゃうんだ。
あー!それはいいね!それならイノシシさんも気に入ってくれるんじゃないかな!ちょっとイノシシさんにお話してくるよ!
はーい!いってらっしゃい!
PaaSとは?採用に役立つPaaSの基礎知識
PaaSとは、Platform as a Serviceの略であり、OSやミドルウェアといったプラットフォームの機能をクラウド経由で提供するサービスです。ユーザーは、サーバーやネットワークといったインフラはもちろん、OS、データベース、開発ツールなどを、好きな時に好きな分だけ利用することができるのが特徴です。また、必要に応じて機能を向上したり、低下させたりすることもできます。このようなサービスをわずかな金額で利用することができるため、現在多くの企業で利用されるようになってきました。
PaaSを使うエンジニア
PaaSはさまざまなエンジニアが利用します。フロントエンドエンジニアやサーバーサイド(バックエンド)エンジニアなどといった開発を担当するエンジニアはPaaSを利用することで容易にアプリケーションを公開することが可能となります。ただし、専門的な設定はインフラに関する知識を必要とします。そのため、インフラ(サーバー)エンジニア、インフラ基盤(データベース)エンジニア、インフラ(ネットワーク)エンジニアなどが、今後も業界で活躍し続けるためには、クラウドに関するスキルが必要不可欠なものとなりつつあります。
PaaSを使うエンジニアの特徴と在籍業界
Paasはすでに様々な業界で利用されており、サービスを公開する際のスタンダードとなりつつあります。特にクラウド化が進んでいるのは、Web業界やゲームを含むモバイルアプリ業界などが挙げられます。そのためこのような業界にはPaaSを使うエンジニアが多く在籍しています。
また、PaaSを使うエンジニアは、どちらかというとレガシーなシステムよりも、新しいアーキテクチャでの開発を経験しているエンジニアが多い傾向にあります。
採用する時に知っておくとよいこと
PaaSけ経験といってもスキルセットは様々です。PaaSとはクラウドサービスの1つの形であり、概念体なものです。実際にはクラウドベンダー各社が中心となって、さまざまなサービスを提供しています。一例をあげるとAmazon社のAWS、Microsoft社のAzure、Google社のGCPなどです。それぞれの機能や必要となる設定は異なりますので、どういったPaaSのサービスのスキルがあるか確認すると良いでしょう。
求人のポイント
求人を作成する時は、下記の内容を求人に入れるとよいです。
1システム(サービス)の詳細
※特にそのシステム(サービス)をなぜ作っているのかを熱量をもって記載する。
2開発環境
3現在のエンジニア組織の体制
4現行システムの課題と募集の背景
5求められる業務と期待値
6エンジニアとしてのスキルアップ支援制度の有無と詳細
7エンジニアチーム内での相互成長のための仕組み(勉強会やLT会など)の有無と詳細
8選考フロー
9待遇
10キャリアパス
PaaSの豆知識
PaaSのメリット・デメリット
PaaSの主なメリットは以下の通りです。
- インフラの構築や運用にかかる負担を軽減できる
- オンプレミスよりも費用を削減できる
- 性能のスケールアップやスケールダウンを容易に行える
PaaSの主なデメリットは以下の通りです。
- セキュリティなどには責任を持つ必要がある。
PaaSは様々なサービスがありますが、基本的にはミドルウェアやOSとしての機能をクラウドで提供するものです。そのミドルウェアやOSについての設定などは利用者側が責任を持つ必要があります。そのため、設定のミスなどを見逃してしまうと、情報漏洩やクラッカーの攻撃を許してしまうリスクがあります。
PaaSを使った有名な企業・サービス
Amazon社 AWS(Elastic Beanstalk)
AWSのElastic Beanstalkは代表的なPaaSサービスです。このサービスを使えば、エンジニアはプログラムをアップするだけで、アプリケーションを構築することができます。
https://aws.amazon.com/jp/elasticbeanstalk/
Google社 GCP(App Engine)
GCPのApp Engineも人気が高いPaaSサービスです。Google社のサービスであるYouTubeやGmailなどで磨かれた技術が採用されており、スケール(性能アップ・ダウン)のしやすさに強みを持っています。
https://cloud.google.com/appengine
サイボウズ社 kintone
サイボウズ社が提供しているkintoneは、国産のPaaSサービスです。プログラミング不要なノンコードといわれる形式で開発したアプリケーションをkintoneへアップすることで、簡単にユーザーに対して公開することができます。